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    照れ屋で自己肯定感がかなり低い夢主だからこそ龍水もゆっくり寄り添っているので不安になってしまうこともあるだろうなあという、妄想

    ##dcst
    ##龍水
    ##龍水と照れ屋
    ##夢小説

    抱きしめた彼女は震えていた。声を押し殺しながらポロポロと泣く姿があまりにも痛々しい。何故彼女がこんな思いをしなければならないのか?彼女はこれまでたくさん辛い思いをしてきたのだ。だから俺は彼女に幸せな思いで毎日を過ごせるよう大事に大事にしてきたのだ。

    彼女にありったけの愛を彼女の心全てに染み渡るように毎日毎日伝え続けてきた。俺と想いが通じ合ってからもずっとずっと伝え続けて、そしてようやく彼女は少しずつ満たされていっていたはずなのだ。俺の愛にゆっくり応えてくれるようになった彼女の姿に俺がどれだけ嬉しかったか、俺以外にはわからないだろう?

    それだと言うのに、今胸の中に居る彼女はあろうことかまた「私なんか」という言葉を使った。この言葉は使ってほしくないのに。その為に俺は彼女に俺には貴様が特別だと伝えていたのに。

    彼女に割く時間が無駄だと?もったいないだと?ふざけるな。

    静かに泣く彼女の頭を撫でて名前を呼ぶと、彼女は恐る恐る俺を見た。涙で潤んだ瞳が不安そうに揺らめいている。


    「貴様に何があったのかはわからない。だが、どうか俺の言葉を信じてほしい。他人が何を言おうが、俺は貴様のことを愛している。特別で、大事な存在なんだ。貴様が俺の側に居ないことなど考えたくもない」

    「……ごめんね」


    彼女は泣きながら謝ってくる。それが悲しくて何故、と抱きしめ直すと彼女は言った。


    「龍水くんは、嘘つかないのに。いつも私のことを大事にしてくれるのに。……龍水くんのことを信じられなかったのが恥ずかしい。悲しい。私だって、あなたしか居ないのに」


    彼女は俺の背中にそっと手を回し、抱きしめ返した。


    「ごめんね、龍水くん……弱くてごめんなさい……」

    「……そんなことはない。謝る必要もない。貴様が俺を想ってくれているなら、それでいいんだ。俺は貴様を決して手離さない。だから安心して俺の側に居てくれ。頼む……」


    他人や俺を責めることもなく、彼女はいつも自分ばかりを責める。そんなこと気にしなくていいんだ。俺がこれからも彼女が安心して俺の側に居られるように愛を伝え続けるだけなのだから。

    俺は怖いのだ。彼女が俺の側から居なくなることが。

    彼女がどこにも逃げられないように、俺は力強く彼女を黙って抱きしめたのだった。
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