Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    YOUNANA0123

    @YOUNANA0123

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 45

    YOUNANA0123

    ☆quiet follow

    ふぉろわさんと話してた士官学校時代のダンスパーティーでロイとビッテンが踊った話を聞いてミッタマが嫉妬する話をぐろっくくんに書いてもらったよ。
    わからせまではいかずロイがすんなり嫉妬を認識してしまったけどまあいいか〜。

    ちなみに士官学校でダンパがあるかどうかなんて知らない

    瑠璃色の嫉妬酒場の個室は、帝国軍の猛将たちの笑い声とグラスの響きで満たされていた。ミッターマイヤー、ロイエンタール、ビッテンフェルト、ワーレン――戦場では無敵の四人が、酒を酌み交わし、過去の思い出に花を咲かせる。テーブルの上には空いた酒瓶が転がり、ほろ酔いの空気が漂っていた。
    「なあ、ロイエンタール! 士官学校のダンスパーティー、覚えてるか?」ビッテンフェルトが大げさに身を乗り出し、グラスを掲げた。「卿が女役で出てきた時のあの衝撃! 会場の時が止まったようだったぜ!」
    ロイエンタールはダークブラウンの髪を軽くかき上げ、宝石のような金銀妖瞳を細める。右眼は深い漆黒、左眼は透き通った青――その異色の瞳は、まるで夜空に輝く星と海の深淵を閉じ込めたようだ。彼の顔立ちは完璧に整い、鋭い顎のラインと高い鼻梁が貴族的な気品を漂わせる。薄い唇がわずかに弧を描くと、どこか挑発的で、しかし近寄りがたい美しさが際立った。
    「大袈裟だな、ビッテンフェルト。」ロイエンタールは静かな声で応じ、琥珀色の酒を傾ける。「ただの余興だった。忘れていたくらいだ。」
    「忘れるだと? ありえないだろう!」ビッテンフェルトはテーブルを叩き、大きな笑い声を上げる。「あの夜、卿はドレスをまとい、ダークブラウンの髪をなびかせてさ。まるで絵画から抜け出した女神だ! あの金銀妖瞳が光を反射して、誰もが息を飲んだ。まあ俺が男役でエスコートしたから優勝できたというのもあるがな!」
    ワーレンが穏やかに笑いながら頷く。「確かに。あの時のロイエンタールは、男も女も関係なく魅了してた。ダンスのたびに瞳がきらめいて、まるで宝石が踊ってるみたいだった。ビッテンフェルトが頑張って他の奴らを牽制してたよな。」
    ワーレンが懐かしそうに続ける。「俺もロイエンタールと踊ったよ。ワルツのステップで、お前の手が軽く俺の肩に触れた瞬間、緊張で足が震えた。金銀妖瞳が近くで輝いて、まるで魂を覗かれてるみたいだった。観客が拍手喝采してたよ。」

    ミッターマイヤーはグラスを握る手に力を込めた。士官学校時代――彼がロイエンタールと出会う前の話だ。ロイエンタールの美貌は今も変わらず、彼の心を掴んで離さない。だが、知られざる過去の称賛が、まるで自分を置き去りにするかのように語られるのが耐え難かった。胸の奥で、熱く苦い嫉妬が燃え上がる。
    「ほう、そんな話があったのか。」ミッターマイヤーは嫉妬を無理やり飲み込み、低く呟いて酒を一気に飲み干した。声にはわずかに苛立ちが滲むが、ロイエンタールはそれに気づかず、ビッテンフェルトの話に軽く相槌を打つ。
    「そういえば、ダンスを申し込む奴らが列をなしてたな。物好きなことだ。」ビッテンフェルトが目を輝かせる。「ロイエンタール、卿のあの冷笑は美しかったな。冷たく断っても、誰も怒らずに惚れ直してたぞ!」
    ロイエンタールは小さく笑い、黒と青の瞳を揺らす。「今となっては笑いものだ、ビッテンフェルト。卿が騒ぎすぎたせいで面倒だった記憶しかない。もともと女にパートナーを言い寄られて面倒だったところに卿から頼まれたから踊ったのに本末転倒だった」
    その無邪気な態度が、ミッターマイヤーの嫉妬をさらに煽った。ロイエンタールが過去の称賛を軽く受け流し、まるで自分以外の誰かと共有する記憶に無自覚なのが、なぜか許せなかった。あの夜のロイエンタールがどれほど眩しく、どれほど多くの心を奪ったのか――その光景を想像するだけで、胸が締め付けられる。
    「ロイエンタール。」ミッターマイヤーの声は鋭く、場が一瞬静まる。ロイエンタールは穏やかに彼を見返すが、その瞳にはミッターマイヤーの感情を読み取る気配がない。
    「なんだ? 酒が足りないか?」ロイエンタールは軽い調子で答え、グラスを傾ける。その無垢な仕草に、ミッターマイヤーの我慢が限界に達した。
    「ちょっと来い。」彼はロイエンタールの腕を掴み、強引に席から引き上げる。ビッテンフェルトが「なんだよ!」と叫び、ワーレンが慌てて仲裁しようとするが、ミッターマイヤーは構わずロイエンタールを連れて個室を出た。
    酒場の裏口、薄暗い廊下に二人は立った。ミッターマイヤーはロイエンタールを壁に押し付け、熱っぽい視線を向ける。「卿がそんな過去を楽しそうにするのが気に入らない。あの夜の話、俺には関係ないはずなのに……腹が立つんだ。」
    ロイエンタールはわずかに首を傾げ、黒と青の瞳でミッターマイヤーを見つめる。「腹が立つ? なぜだ? ただの昔話だろう。」彼の声には純粋な疑問が込められ、ミッターマイヤーの嫉妬に気づく様子はない。
    その無自覚さが、ミッターマイヤーの胸をさらに熱くした。「卿がそんな風に、俺の知らない過去で知らない男どもに言い寄られていた話を聞くのが……我慢ならないんだ!」彼は声を荒げ、ロイエンタールの肩を強く掴む。
    ロイエンタールは一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐに静かな微笑みを浮かべる。「ふむ。ずいぶん熱くなってるな、ミッターマイヤー。だが、俺にはよくわからん。」彼の指がミッターマイヤーの頬を軽く撫で、宝石のような瞳が柔らかく光る。「過去の俺がどうだったかは、もうどうでもいい。今、こうしてここにいる。それで十分じゃないか?」
    その言葉に、ミッターマイヤーの心が揺れた。ロイエンタールの無垢な美しさが、嫉妬の炎を一瞬和らげる。だが、胸の熱は収まらない。彼はロイエンタールの顎を引き寄せ、激しく唇を重ねた。ロイエンタールは抵抗せず、静かに目を閉じて応える。黒と青の瞳が閉じられると、まるで夜と海が消えたかのような静寂が訪れた。
    唇を離し、ミッターマイヤーは額をロイエンタールに押し付けた。「お前は俺のものだ。過去も、全部。」
    ロイエンタールは小さく笑い、ダークブラウンの髪を揺らす。「独占欲が強いな。だが、嫌いじゃない。」彼の声は穏やかで、ミッターマイヤーの熱を受け止める。
    二人は互いの息遣いを感じながら、しばらくその場に佇んだ。酒場の喧騒は遠く、ただ二人の時間が流れていた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💕💕💕💕😚💕💕💕💕💕
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works