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    Dochi_Kochi28

    @Dochi_Kochi28
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    Dochi_Kochi28

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    (文字書き)
    喰種ワンライ。(題材とストーリー作りで苦労したので文字少な目)
    お題 「夢」
    アキラさんと亜門さん。まっすぐに喰種捜査官を目指した二人が、コーヒーを飲みながら考える話

    「なぁ。アキラの将来の夢って何だったんだ」
    何気なく、晴れた青空を眺めて、いつものコーヒーを口にしながら彼はそういった。
    「無論、喰種捜査官だな。いったいどうしたんだ」
    少し彼は黙ってから、返事をした。
    「・・・眼帯の娘に聞かれた。俺が子供の時、何になりたかった?と。」
    なるほど。彼女らしい質問だな、と思った。
    「君は、なんて答えたんだ」
    「同じだな。喰種捜査官になりたくて、たくさん勉強した、と。ただ、なぁ。」
    「ただ?」
    「ただ?」
    しばらく口ごもり、頭を掻きながら渋い顔をして口を開く。
    「今の6歳児に言う話だっただろうか?と思ってな。なんというか、もう少し平和な・・・。」
    そこまで聞いて、私の頭の中に、目の前の男が野球帽をかぶって金属バットを手にする姿やら、白いヘルメットをかぶってバイクに乗る姿やらが思い浮かんで、危うく口にしたコーヒーを吹き出しそうになった。
    「・・・お前、何を想像した」
    「とりあえず、君がパティシエというのは、ないな。うん。」
    「なんでだ。」
    自分のマグカップを口につけながら、怪訝な顔をする。
    「君が細かい飴細工やデコレーションケーキを作る姿が想像できない。」
    「そういうお前は、空港で働いていそうだな。なんというか、似合いそうだ。」

    もしも、父を目指して喰種捜査官を目指していなかったら。そういう考えもあったのかもしれないが。それは今の「真戸暁」を否定することになる。
    しかし、これから大人になる者にとっては、きっと多くの選択肢のうちの一つになっていくのだろう。
    そんな感慨にふけりながら、私はもうひとたび、マグカップの中のコーヒーに口を付けていた。
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