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    Dochi_Kochi28

    @Dochi_Kochi28
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    Dochi_Kochi28

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    喰種ワンライ 過去お題挑戦 お題「IF」
    絵にかいたドーナツのお話の文字バージョン。
    亜門さんとアキラさん

    「種類が多いな。何が美味いいんだ?」
    「チョコがかかっているものやクリームが詰まっているものがあるから、甘すぎるのが苦手ならさけたほうがいいな。」
    そういわれた当人。左手には白いトレイ。右手にはトング。彼女が獲物を狙うような目つきでガチガチ、とトングを鳴らして色とりどりのドーナツを物色・・・いや、何を買ったものか迷っているのには理由があった。
    「前のキミなら全種類1個ずつでもよかったのだが」
    「まぁ・・な。でも、さすがにそこまでしたことはなかったぞ。」

    血中のRC細胞が800台にまで安定して、味覚テストもクリア。
    その場に在ったビスケットも難なく平らげた。ここまで来るのにかなりの時間がかかった、とは思う・・・が実感はまだわかない。
    「まぁ、さすがにまだ食べすぎちゃだめだよ。胃が慣れていないと思うから」
    と、博士から釘を刺された彼を連れ出して向かったのはドーナツショップだった。
     しかし、彼女が認識しているドーナツショップのメニューはこの数年で種類が増え、結果として頭を抱えながらドーナツを選ぶことになったのである。

    「アキラ。俺が選ぼうか。」
    「嗅覚は平気なのか」
    「あぁ。任せてくれ。・・・」

    そうして、慣れた手つきでドーナツを選ぶ彼の横顔は心なしかうれしそうに見えた。
    連れてきてよかった。そう思う。

    会計を済ませて、紙袋から早速一つ取り出し、数年ぶりの好物を堪能するその顔を見て、一つよこせ、と手を差し出し、そこそこ甘さが抑えられたものらしい種類のものを一つ「頂いた」。
    ドーナツを奪われた彼がやけにこちらをにやにやして見つめてくるものだから。
    「悪いか私でもドーナツは食べるんだが。」
    「いいや。でも、久々にその姿を見るが、かわいいな、と思ってな。」
    「ほっとけ。」

    多分、来週も、再来週も。この男のにやけた顔が見たくて。
    私はきっとまたドーナツを買いに行こうと言ってしまうのだろうか。
    少しばかり癪に障るので、ドーナツを買いに行く前にお気に入りのカレー屋に連れて行って、辛口カレーをおみまいしてやろうと思う。
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