Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    Dochi_Kochi28

    @Dochi_Kochi28
    習作も完成品もワンドロもごっちゃごっちゃ 自家発電が6割です
    各イラスト並びにSSに解釈違いの可能性あり +一部BL+R18ありご容赦ください

    当アカウントのイラスト・小説の無断転載・ほかの方への二次配布・改変・模写作品のSNS投稿+グッズ化しての第三者販売はご遠慮ください。(個人の範囲でのみお楽しみください。)
    Please do not reprint, modify, or post any copy without permission.

    当アカウントが制作した、二次創作・オリジナル問わず、イラストをAI学習サービスで利用するのはご遠慮願います。
    (※個人利用でも不可

    わたしが かいた イラストを
    AI に 学習させることは ぜったいに しないでください

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 459

    Dochi_Kochi28

    ☆quiet follow

    ガエアイ。義肢描写あり。
    ガエリオさんの暇つぶしで、手足をお手入れされるアインの話。

    冷たい手足を磨きましょう 「ガエリオ様、もう大丈夫です。結構です。」
     「いいや。まだまだだ。」

     むぅ、とむくれる姿も可愛らしいと思われているらしい。雨のせいで散歩に行くことも出来ないから、暇で仕方がない、と言われて、話し相手になっていたうちに。
     せっかくだからと金属でできた俺の手足を外して、丹念に磨き始めてから、たぶん、1時間は経っていると思う。
     自分で出来るのに、と再三断ったのに、
    「たまには、いいだろう?」
    と嬉々としてタオルやらクリーニングクロスやら歯ブラシやらを用意していった。

     動けないから、しぶしぶ磨かれていく自分の手足を見つめるしかない。
    「楽しい、ですか?」
    「あぁ。モビルスーツの整備が、懐かしくてな。よし、これで左足は大丈夫だな。後でつけてやるから、おいておくぞ。」

     そういった彼の判断は正しいかもしれない。退屈で仕方がない俺は、きっと蹴りだしてしまうだろう。
    横に置かれた自分の左足に目をやると、不機嫌な自分の顔が映るくらいに完璧に磨かれているのが分かった。一度やったら、気のすむまで完璧にやりこんでしまうのは、昔からのこの人の癖みたいなものだ。


    違う。触ってほしいのは冷たい手足なんかじゃなくて、俺の方だ。

    貴方に触れているときだけ、俺は温かくなる。冷たい半分に、貴方が触れると火がともったみたいに、人間に戻れるんだ。
    そんな気がする。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator