くろーさんがんまちゃんにプロポーズする話 黒尾は、指輪の隠し場所を探っていた。
今日は待ちに待った記念日だ。研磨が打ち合わせから帰ってくるまでの間に、どこに仕込もうか、研磨の家で行ったり来たりしているのだった。
台所、は下手したら今日のうちに研磨は立たないかもしれない。
じゃあ、脱衣所のタオル入れ、は気が付かず洗濯機に入れられかねない。
パソコン機器周辺にしてもいいが、今日は夜も遅いし流石にそのまま寝るだろう。
そうだ、日付が変わってしまえば今日という記念日は台無しになる。時計の長針は6を超えたところだ。研磨は間に合うのか。そして、指輪を隠した場所も見つけてもらえるのか。サプライズのために隠したけれど、そこまで行きつかなかったら泣いてしまう。
3307