治験済みなのでご安心くだされ 可愛い彼女がウサギの耳と尻尾が生えてしまう可愛いトラブルに巻き込まれる。なんていうご都合主義の権化みたいなこと起きないかな〜なんて天井を見上げながら、それを想像しフヒフヒ気味の悪い笑みを溢し、自分のイマジネーションの力が恐ろしくなるほど高解像度で脳内に浮かばせ、変な気を起こし、いたって健全な行動を取ってしまったことでご本人様に申し訳のない感情を持ったのが記憶に新しい。
これはその時の罰なんだろうか。
「拙者四つ耳は地雷なんだが!」
炎髪からこれまた燃えた青いお耳がぴょこんとそり立っていて、尾骶骨のあたりからこちらも燃えている丸い尻尾がふわふわゆらゆらと、ズボンと尻に不快感を与えていた。
「嘘でしょ。なんでよりにもよって拙者がうさ耳つけなきゃならないわけ? このトラブルこっちじゃなくてあっちでしょ! この! 指の先の方!!」
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