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    閣下生存フェルオベ与太話。胡散臭い不敬な話です。
    ※ハノレト様に嫉妬するフェルナ~とヤソライ的発想とあかきん過激派の閣下が含まれます。

    市井に降り王朝の揚げ足取りをする記事を量産する記者となったフェルナ~のもとにある日ミッタがやってきた。反逆罪でお縄ですかと聞こうとすると元グンムショウショが生きていると苦虫を嚙み潰したような顔で告げられる。
    生きてる!?!?仰天するフェルナ~。取り合わず事務的に卿にはあの男と共にやって欲しい仕事があるとミッタ。えっ嫌ですよ!あの人は先帝と心中したんです。おれを残してね。おい卿は何を考えてこのような不敬な男を重用したのだとミッタが誰ともなく語り掛ける。角から人影。閣下。
    ツカツカとフェルナ~に歩み寄り横面を叩き胸倉を掴む。不敬である以上に無責任な人生を許さぬ。卿には国家の犬に戻って貰う。いいえおれはもうただの臣民です。どんなにお怒りでも従う義務はありません。
    そこへ現れる渋面のケッス現グンムショウショ。お出しされる二人の仲良しの日々の記録。これを白日の元に晒したら卿の記者生命はどうなるかな…?(棒読み)この脅迫いつか告発しますよとフェルナ~。私が生きている以上全て裏目に出ると閣下。帰りたいケッス。もう関わりたくないミッタ。

    皇帝ライソハルトは真に両性具有の半神であり敵ながら民のために戦ったヤソを見初め二人は結ばれ御子が生まれ神の国がどうこうという悪質な噂があるので一掃するようにとミッタ。待ってください閣下がなぜ生きていて今どういった所属になっているのか説明はないのですかとフェルナ~。ジャンケンで負けたこの男に押し付けられたのだと閣下。閣下さっきから言いたい放題ですね。卿らこの不遜極まる噂に対しなんだその態度は!だから嫌いなのだ!!(机バァン)

    閣下の生存は機密扱いではあるもののフェルナ~と同様に軍属を解かれているので部下もなく使える組織もない為、フェルナ~の記者ネットワークを頼る事に。ただ横に広がってゆくだけの組織化されていない情報の渦にいずれここから反乱が萌芽するかもしれぬなと閣下。誰が見張りを見張るのか、というテーマの古典コミックを読んだ事があります。おれとしては国を見張る仕事に就いたつもりだったのですがね。あのような下らない記事を濫造していたら狼少年になるぞ。おれも食わねばなりませんからね。それだけ隙の無い治政をされているということですよ。…摂政はご存知なのでしょうかねこの噂。知っていて動じるような女性ではない。はあ。
    調べていくうちに、噂には母体があり、フェザ~ン近辺の星で赤子を祀り上げる新興宗教の存在が判明。どうにかするようにとミッタからの指示の為、報告後現地に向かう。

    道中の会話
    「閣下。おれは持てる知識を嘘に混ぜてこの国を陰謀論でめちゃくちゃにしてやりたかったのですよ。それをしなかったのは至る所に閣下の気配を感じたからです。この国はあなたの遺児でした」
    「国が私の子だとするならば卿は父親になるべきだった。私はその為に卿を教育した」
    「同時にあなたご自身の誅殺の片棒も担ぐはずだった。おれはおれの人生をあなたを通じて国家に捧げる覚悟を決めていたのに、あなたはおれを使わなかった。殉死、大いに結構ではありませんか。結局のところ、おれはあなたと先帝の間男だったわけですよ」
    「………」
    「どうやらおれは、あなたの死に関わることで、皇帝からあなたを奪える気でいたようですね。我ながら俗な動機だ」
    「私が陛下のものであったのと同様に卿も臣民であった。それは今も同じ。君主制とはそういうものだ」
    「閣下、おれは体制の話などしていません」
    「そうだな。卿は嫉妬の話をしている」

    紆余曲折あって新興宗教のアジトが壊滅(閣下は論戦、フェルナーには銃撃戦があったものとする)
    「ヤン・ウェンリーとカイザー・ラインハルトの御子か。ご落胤を騙るには少々早すぎる人選だったな」
    「時を待てば成立すると?」
    「数百年を待たねばなるまいがな」
    「閣下の言い様では他に相応しい人物がいたように感じますが」
    「ジークフリード・キルヒアイス」
    「……」
    「強靭な覇者を期待していたが、理想には程遠い、聖域を持った繊細な御方だった」
    「……閣下も間男だったわけですな」
    「失言だなフェルナー」
    「はい。お許し頂かなくて結構です」
    「卿を使わなかったのは、少し期待をしてしまったからだ。卿は確実に私を仕留める誘導をしただろう。私は不敬にもあの日賭けをしたのだ」
    「……」
    「私の恥部だ」
    「……生命を賭けるほどのものは、この宇宙に存在しないと私は愚考します」
    「卿はうぬぼれてよい」
    (赤面して項垂れるフェルナー)

    フェルナーのオフィス
    新規噂話:溶かしたルビーで染め上げたような赤毛ののっぽ(ある男が証言する、あれはジークフリード・キルヒアイスだった)と黄金色の髪をした天使(多くの人間が証言する、あれは皇帝ラインハルトだった)が辺境を旅している。二人は仲睦まじく、友人のようであり、恋人のようでもある。
    「ずいぶんロマンチックな噂話ですね。これ本当に閣下がお考えになったのですか?」
    「噂には噂だ。放っておけばいずれ子供も生まれよう」
    「子供が?ああ、両性具有の噂話と合体するって事ですか…もうめちゃくちゃだ。国家が率先して風評を流布するなんて」
    「人を国扱いするのはそろそろやめよ。私はただの帝国の管理物だ」
    「そういえばおれの軍属復帰の話はどうなったんでしょうね。ところでこの噂ですが、恋人のようであるという部分は」
    「摂政と相談して決めたのだ」
    ミッタから秘密通信。
    「喜べ卿ら、同性婚の草案がまとまった。近いうちに結婚できるぞ(苦虫を嚙み潰した顔)」
    「こういう事だ」
    「不敬だ!」

    この後、フェルナーは新興宗教のルポがヒットし記者としてそこそこの知名度を獲得しつつ、半官半民の行政監察組織へも所属するようになった。その組織のシンボルは機械の目が模されている為、かつての軍務尚書オーベルシュタインが影のアドバイザーとして君臨しているともっぱらの噂である。
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