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    ChukanabeMH

    @ChukanabeMH

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    ChukanabeMH

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    ウツハン♀
    死ネタ。びっくりするほど救いはない。
    お題より

     手紙が届いた。
     差出人の名前はない。

     センリが珍しいくらいに悲しそうな顔で渡してきたので、大方予想はついていた。
     ウツシ教官へ、と書いてある宛名には見覚えがある。癖のない綺麗な字は、あの子のものだ。柔らかな紙をそっと開き、中身を読み始める。

     拝啓、ウツシ教官。
     これを読んでいるということは、恐らく私はこの世にいないのかもしれません。

     ちゃんとご飯を食べていますか?
     ちゃんとお休みしていますか?

     教官は私には口を酸っぱくして言うけれど、時々自分をないがしろにするので、心配です。
     私がいなくても、お休みしてくださいね。

     それと――

     読んでいけば、それは自分を心配する弟子の言葉で……自然と目から涙が零れ落ちていく。まるで彼女が今の自分を叱っているかのような錯覚に陥って、ウツシは思わず乾いた笑いが漏れた。
     だって、この世にはもうあの子はいない。
     ある日唐突に、彼女はこの世から消えたのだ。

    「あぁ……あぁ」
     思わず力の入った手は、くしゃりと手紙を歪ませて。落ちた涙は手紙の文字をぼやけさせていく。
     こんな未来があってたまるか、と勢いに任せて振るった腕は、近場にあった湯呑を倒して、中から水が零れ落ちた。

    「なんで、どうして……!!」

     あの子が、どうしてあんな目に合わなきゃいけないのだ……!

    『教官へ、大好きでした』

     最後に書かれた手紙の言葉は、幻聴となってウツシの耳朶に響いていく。
     ぽたり、と畳に涙が落ちて――濡れたまつげが、ゆっくりとしたを向いた。
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