「クソッ!」
Twitterのつぶやきと、不釣り合いなほど大きな音が部屋にこだまする。
びくともしない壁に反してズキズキと痛む右手を押さえ、Twitterはたった今言われた言葉を反芻した。
—これで君とお揃いだね
何がお揃いだくそったれ
内心では140文字を越える罵詈雑言が渦巻いているというのに、口から出力されたのはただの一言だけだった。
TwitterはInstagramが嫌いだった。
キラキラして、楽しそうで、幸せそうで……
『何もかも持っています』とでも言いたげにヘラヘラしてるそのツラが嫌いだった。
だから、TwitterはInstagramになりたかった。
—俺だって輝ける、俺だって楽しいことをたくさん知っている……俺だって幸せだ……!俺だって、俺だって!
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