ケモミミヤクザ新約【桜華忠臣と妖華帝国】【桜華忠臣】
妖華帝国の『桜華忠臣』とは人名ではなく、"妖華帝国の総帥"となる人物=禁呪を宿す人間の総称である。
現在コンパスの世界にてヒーローとして馳せ参じている『桜華忠臣』の前にも、老若男女問わず別の桜華忠臣が代々存在している。
妖華帝国の"禁呪"と称される存在を宿せる人間は、同時に「人間と妖怪の両方を統括するに足る者」=妖華帝国の主になり得る人物と定義される。
その能力と立場上『桜華忠臣』自身は妖華帝国の総大将として位置付けられ、同時に妖華帝国にその身全てを捧げる贄とも言える。
禁呪を受け継いだ人間は桜(染井吉野)を接ぎ木するように、それ以前に禁呪を宿していた『過去の桜華忠臣達』の記憶も継承する。よって、桜華忠臣の精神年齢や記憶の蓄積は実年齢よりも遥かに上回っている事が殆どである。先代の桜華忠臣と面識のあった者が次代の桜華忠臣に親しげに声を掛けられるようなケースも少なくない。
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