ジャクヴィルのお話⑩(終
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「そんな事もあったわよね」
「覚えててくれてるんスね」
「ええ。特に今日みたいな日は鮮明に思い出すわ。
宝物だもの」
「光栄っス。…けど、今回の俺のはガキの頃のよりもっとガキっぽいな…」
「あら、このスノードームの事?」
「いらなかったら持って帰ります。
妹にやるんで…」
「嫌よ。私が貰ったんだもの。あげないわ。
素敵じゃない。雪がキラキラ舞う情景、故郷を思い出すわ」
「俺もそう思います」
「本当アンタって、キラキラした景色をプレゼントしてくれるわよね。
見かけによらずロマンチスト」
「か、からかわないでください!
お洒落な雑貨屋で買うの、勇気いったんで…」
「本当にありがとう。今日アタシの部屋に泊まってく?」
「…………え?!」
「フフ、冗談よ」
「これからもよろしくね、ジャック」
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