ネタ出し「ゔぅ……」
「どうしたベニ?」
「口惜しや……」
「我らの里を滅ぼした罪……あぁなんと口惜しい……!!」
ベニの淀んだ瞳は真っ黒で、光一粒見当たらない。
明らかに錯乱している。いや、何かに取り憑かれているのでは。零す言葉から、それが里の長ではないかと察する。
戸惑う同郷達の姿が目に入らないのか、内から溢れ出る怨嗟に耐えきれず刀を振り回して暴れるベニ。
「さぞ無念だろう。だがその件はアンタの子どもであるベニマルがもう済ませた。今はオレの配下だ、返してもらうぞ!」
なんとかベニを落ち着かせようとしてる中で、ふと族長ではないとソウが確信。それまで少し遠慮していたリムル達だったが、血縁者でないならばと力を増して祓う。
1808