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    k_nagaame

    無配慮派生🌟🎈雑多

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    k_nagaame

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    将参
    諸々事後

     おじさん、言ったのが思いの外刺さってしまったのか、手酷く重く甘く愛されてしまった。拉致され転がされそこそこ深い穴を埋め山を降りてから、まぁ、良くそんな元気があったものだ。腹癒せもあったのだろうがいやにねちっこく撫でられ舐られほじくり回されて私はといえば虫の息だ。その私をベッドに放置して自分は書類に目を落としているのだから全く、非道い男だ。
     眼鏡をかけ薄明かりのランプに照らされた横顔に、童顔とはいえ年齢を感じる。これから更に草臥れていくのだろうか、目元や眉間の皺が濃くなったり、細かい文字を追う時レンズ越しの瞳が細まることが増えたり。…悔しく腹立たしい事に私はこの男に心底惚れていて、人並みに愛やら情やらも抱いている所為で確実に訪れる老いにすらときめいてしまう。素敵な紳士になるのだろうな、等と考え幾分か柔和になる表情に思いを馳せてじっと見つめる。…おじさん、などと呼んでは失礼かもしれない。
    「……穴が開く」
    「は?」
    「そんなに見つめられては、穴が開くと言ったんだ。何か用か?」
     眼鏡を外して眉間を摘まむ動作にやっぱりおじさんだな、とつい口から出てしまう。将校殿はちらり視線を寄越してベッドへ、節くれた指が頬を撫でてくる。
    「そのおじさんに先刻まで鳴かされていたのは誰だ?私の記憶に間違いがなければお前だった気がするんだが」
    「…すけべオヤジ」
    「…………」
     ぎゅうと寄った眉間とへの字の口許、少し幼い仕草に小さく笑う。それが癇に障ったのかむに、と頬を摘ままれ、覆い被さられる。あ、まずい、流石に立て続けの重労働の後でもう一度その気にはなれないしなられても困る。
     なんとか蒲団に潜り込もうにも膝で踏まれ無理、頬をむにむにと遊ぶのと逆の手が胸を這って散々に嬲られ未だ敏感な突起を摘まみ上げた。
    「ん、」
    「すまんな、すけべオヤジは配慮が苦手でな」
     折角二度で止めてやったのに、と首を振るけどそれは将校殿が二回達しただけであって私自身はその数倍はイかされた。もう無理だ、無理、知ってますかスコップを振り回すのって存外体力も腕力も必要なんですよ、つまり私は疲労困憊なわけで。
    「夜通し身体を拓いてやろう、るい。体力も性欲もまだ若い連中に負けてはいないからな」
    「け、結構です、夜は眠るものでしょう、将校殿」
    「生憎、目が冴えてなぁ。…付き合え、大体お前の所為だしな」
     そう言って下ろされた下着と寝巻き、首を振ったそれに生唾を飲んでしまったのだから、睡眠を諦めて満足がいくまで付き合うしかないと手を伸ばした。
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