类司/蝴蝶效应 推开家门时，神代类并不知道此刻的状态能维持多久。仪器上次在天台试用的情况尚且在可控范围内，但这次实验者、实验对象均只有自己，向着无法推测成功率的目标设定时间点，得到的结果是让他来到与记忆中看似无异的街道。等到再次睁开眼，手中的电子设备屏幕清楚地提醒着，时光穿梭机成功让它的发明者回到三年前。

一切的起因来源于片刻的好奇心，严格来说神代类为了这一刻称得上是准备已久。自从他人口中听到过去的天马司起，类的脑海中便挥之不去对司的好奇。司过去究竟是怎样的状态，为什么能被形容为与现在全然不同？那个与现在完全不同的天马司，究竟藏着怎样的秘密？每当思考至此，类才意识到，他对司的过去几乎一无所知。

而巧合的是，他拥有凭一己之力知晓这份未知的能力。此时此刻，他得以出现在这所中学门口。

檸檬と砂糖檸檬と砂糖
　
　料理が好きだ。
　美味しいものが好きだから。料理している間はそれだけに集中出来るから。
　
　籠にたっぷり積まれた檸檬を一つ手に取って鼻先を近付ける。
　少し苦い柑橘の瑞々しい香りが快い。
　流しで丁寧に檸檬の身を洗って、その表皮を削る。今日作る菓子に檸檬は欠かせない。
　常温に戻したバターをボウルに入れて白っぽくなるまで良く混ぜる。色が変わって来た所に砂糖を加えてふんわりするまでとにかく良く混ぜていくのがポイントだ。
　今回使う砂糖はレヴォネ領で初めて採れたてん菜から作られた砂糖だ。「俺」の世界ではてん菜糖と呼ばれる茶色い砂糖で、上白糖よりもミネラルやオリゴ糖を多く含んでいるらしい。
　今回作る菓子は上白糖でしか作った事がないから上手く出来るか少々不安に思いながらひたすら混ぜる。