淡雪に紅

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ざわざわと、話し声が大きくなる。紅や紺の着物を身に纏った同い年の女性たちが、頬を綻ばせながら飽きもせずおしゃべりをしている。積もる話もあるのだろう。化粧が濃ゆく髪の毛も盛り盛りで、僕には誰が誰かの区別は付かなかった。

窓ガラスの向こうでは牡丹雪がひらひらと舞っていて、今夜は積もりそうだ。吐く息も白い。僕は冷たいガラスに身を預けながら、顔を見られないように俯きがちに式が始まるのを待っていた。というのは、端的に言えば恰好が恥ずかしかったからだ。

「成人式くらいは目立ちなさい」との母からのお達しで、僕は袴を着ていた。しかし大体の男はスーツを着るのが定番だった。袴を着ている人もいるにはいるが、真っ赤な羽織を合わせた田舎によく居るヤンキーだった。自分は地味な色の袴で、その人達とも一線を画していた。

何故か突然思いつく「流石に生まれ変わったら平和なんだから、伊黒さんが義勇さんを嫌う理由が無いねって」

記憶持ちネタはあまりやらないけど、転生した幼少期の義勇さんが同じクラスになった伊黒さんに出会ってあまりの嬉しさにいぐろ君いぐろ君って言って付きまとってて最初は元々嫌いなやつだったから凄く嫌だったのにあの日の水柱の面影0のにこにこ笑顔で何でもかんでもいぐろ君は凄いな、いぐろ君はカッコいいな、いぐろ君は頭いいなって肯定しまくってくるから高学年になるころには絆されまくって義勇さんを可愛い子分みたいに扱う伊黒さん。
中学に上がると厄介水柱オタの不死川君と出会い、おばぎゆの関係性を目の当たりにした不死川君は並んでる二人の間に無理矢理入り込んで「解釈違ィ」て言う。もちろん義勇さんは昔から不死川君のこともカッコいいと思ってたのでちゃんとしっかり何でも笑顔で肯定してくれるから不死川君は大満足。

snmさん友達が上手く作れない義勇さん。幼馴染で先輩の宇髄に教えてもらってSNSをやることに。何をして良いか分からず、宇髄さんが言うまま彼とのツーショットを上げてみた。
するとたまたま画像が流れてきて何気なく見ていた人達からこの顔の良い子は誰だと地味に話題になり、元々SNSでバズってた宇髄の知人だと言う事で余計に人気が出てしまう。
中でもアニメのキャラの私服等を真似て着てみた画像がとても人気で、多くの♥を貰えた。コメントも多く、何だか沢山の友人が出来たみたいだ、と喜んでいたが、中でも「snm」と言う人からのコメントが一番待ち遠しかった。snmは義勇がSNSを始めた初期から反応をしてくれていた人物だ。画像を上げる度にsnmからの反応を期待してしまう。この服はどうだろう、あんまり肌が見えるのは好きではないようだ、可愛いと褒めてはくれるが女装に近いのは好みじゃないらしい、と最近ではsnmの喜びそうなものを選んで着ることが増えた。