trickでtreatな 「【はろうぃん】とは、西洋の妖が多いのですね」
「妖っていうか…」
と説明しようとしてやめる。そして悪虂さんの指先を追った。
「でも、そう思うとここは年中ハロウィンみたいなものですね」
「私はあなたに悪戯はしないですよ?」
「…いじわるな時はあります」
頬を膨らませて言えば困ったように笑って悪虂さんは私の頬にキスをする。そして場所を移して何度も何度もキスをする。
「~~~~っ、ふ、封印!封印!です!」
そう言ってぺたりと札を額にくっつけた。
「これは?」
「きょ、キョンシーの札です…キョンシーっていうのは…」
「ああ、これですか。ふふ…札があると封印されて動けないなんて面白いですね」
そう言っておかしそうに悪虂さんは笑う。笑って、顔を近づけられる。
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