エキまほ展示作品あとがきWebオンリー『エキストラと魔法使い』開催お疲れ様でした。
キャラクターとその世界に生きる人々をテーマにした非常に魅力的なオンリーに参加でき、とても楽しかったです。
今回、エキまほで小説を書くにあたってコンセプトにしたのは「魔法使いとその家族」です。
このコンセプトは、ヒースクリフが魔法使いでありながら(そしてそれを本人が気に病んでいるとしても)、両親や城の人々の理解と愛情を得て育っているという設定から思いつきました。
あの世界の人間は魔法使いへの感情が複雑で、クロエの過去やヒースクリフの話のように魔法使いであるというだけで家族にすら嫌悪され、そして家族すらも周りから嫌悪される対象になり得る、という点から話を膨らませていきました。
人間を両親にもつ「エリカ」という魔法使いは、ヒースと対になるような存在として登場させました。名前もヒース(花)の別名であり、エリカの語源はギリシャ語のερεικη(砕く)からきています。これが一番やりたかったのかもしれない。砕けて満足です。
また、気付かれた方もいらっしゃると思いますが、登場した創作キャラの名前や性格や彼らの結末など、ヒースクリフの元ネタ(?)となったエミリー・ブロンテ作『嵐が丘(Wuthering Heights)』をオマージュした部分があります。読んでふふっとなって頂けたら嬉しいです。ならなくてもいいです。
『魔法使いの約束』のメインは賢者の魔法使いたちと賢者ですが、あの世界で生きるゲーム内では「名前の無い」=エキストラとされる人々にもそれぞれ人生があり、そして名前があることを意識して書きました。ほぼ全員にフルネームを振っているのもそのためです。
誤字脱字言い回しや体裁など気になる所がめっちゃあるのでそのうち修正版をどこかに載せます。
乱文かつ冗長な内容でしたが、お読み頂きありがとうございました。