どこかの未来でソが三池派ではない説が台頭してしまった時の典ソの話※どこかの未来でソが三池派ではない説が台頭してしまった時の典ソの話
夜も更けた頃である。ソハヤは布団の中で目を覚ました。玄関先で霊力がざわざわしている。それは遠く離れた三池部屋まで届いていた。
遠征帰りの兄弟のものだろう。
なるべく他の刀を、審神者を傷つけないように内に留めているのが嫌でもわかる。
最近の兄弟は酷く不安定だ。理由はソハヤが一番良く分かっている。
大典太が一歩、また一歩と部屋に近づいてくるたびに肌が痛い。ソハヤは急いで引き出しの中に入れていたお守りを首からかけて寝巻きの下に隠した。
「……ッ」
大典太が部屋の戸を開ける。それだけで大典太の霊力がソハヤを傷つける。気付かれるわけにはいかないので声を噛み殺した。
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