アル・プラ(弟)とエトゥ姉さん周りの設定の覚え書きディストピア風味が強い
学校のような場所で子どもたちとすべてを支配するマザーと呼ばれる存在と生活する場所 卒業すれば大人 大人が何をする者なのかは教えられない
主に魔法(と称される)力の強さがすべて 優秀でないものは処分される(それは普通に受け入られている認識)
弟も極めて優秀だったが姉は更に天才的で周囲からも尊敬されていた
世界でたったふたりの姉弟だった
周りは7.8人とかいるのが普通
魔法の強さは血に受け継がれるためきょうだいという存在は大切にするものと教育される
お互いに大事な存在と認めあっていたが、弟はそれ以上の感情を持っていることに気がついていた しかしそれが何なのかは誰も何も教えてはくれなかった
優秀な姉は卒業を迎えた
卒業と同時に同じ卒業生の内から伴侶となる者が決まる(それは運命で決まっているものだとマザーは言った)
一世一代の晴れ舞台に用意されたきらびやかな衣装の数々に尻込みする姉だったが、自分よりは美しく着られるだろうと姉の衣装を着て見せ、わらい合って姉を送り出した弟 半身のようなものと思っていた姉には誰かと寄り添い合う運命があり祝福をしたい気持ちと呪いたい気持ちとふたつともなかったことにしようとひとり屋根の上で新月の空を眺めていたら、ほんとうにうっかりと足を滑らせて落ちて死んでしまった それが最期、のはずだった
目が覚めれば、異様な部屋、禍々しい魔力、不気味な肌になっている自分、そして優しく微笑む姉が居た たったひとりの弟だから 姉はそう言った
そこからなんやかんやあって精神的に姉は疲れ切ってしまったので感情失くすし、なんやかんやあって異世界に逃げるという方法をとって今に至る そこそこしあわせ