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    尻叩き…!!!
    ダラダラ現パロオベぐだ♀の進捗置きます!!!

    そのあとの話(仮) 23時30分、藤丸立香はベッドで打ちひしがれていた。涎を垂らしながら彼の肉棒に喘ぎ、共に達しもう数分経っている。行為後特有の恍惚とした余韻と虚脱感で五体投地していた。私を抱いた彼は平然とした姿勢でシャワーに行ったっきりだ。

    「はぁ〜…」
    やっと息が整い、自然とため息が出た。
    彼と付き合ってから、一体どれほど体を交わせてきただろう。


     出会った当初、彼は明るく朗らかな好青年で非の打ち所がない性格と話術ですぐさま女性陣を虜にした。勿論その中に私も入っている。恋に落ちるとはきっとこういう感覚なのだろう。
    友人から「ああいう男の人は裏があるから、絶対立香はやめておいた方がいいよ」とこっぴどく忠告を受けたが関係無い。誰だって恋には盲目になるんだから。
    私の方から「付き合ってください!」と告白したら、彼はすぐ柔らかな笑顔で「もちろん、良いとも」と許諾してくれたのだ。この時私は付き合える事の喜びと驚きで頭がいっぱいになっていた。

     彼は元々忙しい身であった為デートや食事には全く行かない。誘うにも「その日は違う予定が入っていて〜」と、結果にならなかった。
    数日後、彼から連絡が来る。
    『君と食事がしたい。
     今晩空いていると嬉しいな。』

    というものだった。今の私が見たら劣情以外の何物でもない最悪のメッセージだとわかるが、当時の私はディナーへのお誘いなんだと勘違いしている。デートへ行けなかった分、無理を言って時間を空けてくれたんだろうなぁ…
    こう考えてずっと、頬を緩ませ彼に感謝していた。

     ディナー当日、着慣れないワンピースを着て送られて来た集合場所で彼を待つ。早春の風はまだ寒い。
    数分遅れで彼が来た。すらりと履いたスキニーパンツとロング丈コートを纏って颯爽と歩くその様は、お忍びで街を観光する王子様のそれであった。
    などと惚けている私に、
    「遅れてごめんね。じゃあ行こっか」と手を差し伸べる彼。既に私の頭は幸せに包まれ完全に浮き足立って、彼の手を取った時には友人からの忠告なんて頭からすっぽ抜けてなくなっていた。

     彼が案内した場所は色とりどりのボトルが所狭しと並ぶバーだった。
    私は少し違和感があったものの、彼と一緒であれば何処でもいいな、などと惚けていた。
    カウンターに座り、早速彼はカクテルを二つ注文。
    お酒はあまり飲まない。過去一度周りに合わせて飲んでしまって、友人に迷惑をかけたことがあるからだ。それ以降は飲まずに、周りを介抱する側へ回っていたが…
    そんなこともあって私が久々のアルコールに躊躇っていたら、彼が
    「カクテルは苦手かい?」
     なんて、蒼く澄んだ目で見つめられたら飲むしかないじゃんか。
    スクリュードライバー、フレンチコネクション、バラライカ。だったっけな…
    立香とオベロンはそんなカクテル達を飲み干し、夜は更けていった。

     体が火照って意識が朦朧とする。
    飲み過ぎちゃったかな…。でも今日は楽しかったなぁ〜幸せだなぁ〜、と夢見心地で。
    頭の回らない私に彼は
    「大丈夫かい?」と視線を合わせる。
    「うん、大丈夫だよ〜…」バーから出て何分経ったか、何の話をしたのかはっきりと思い出せない。いつの間にか公園で二人、ベンチで座って話している。彼はいつもより饒舌で、上機嫌で私に接して来た。
    「林檎のように赤くなった君を、このまま帰すわけにはいかないなぁ。夜道は怖い狼たちが襲ってくるからね」
    「うん…」
    「だから、ちょっと早いけれど近くの休憩所まで行こう。ずっとここにいては心も体も冷えてしまう。…僕と一緒に夜を明かすのも、素敵だと思わないかい?」いつもとは違う笑顔で、彼はこう言った。
    字面の通りに受け取った私は彼に連れられて、駅近くの路地裏に迷い込んだ。
    そのあとはお察しの通り。彼はこの時を待っていたかのように豹変し、私を丸ごと食べた。ほぼ意識のない私は抵抗できるはずもなく、快楽に溺れる他無い。

    彼によって芽生えた夢は、彼の手によって穢され、壊されたのだった。


     それから約半年。こんなことなら友人の言うことを聞いてれば、早々に気がついていれば。悶々とした日々を思い出す。今日もまたいつものホテルで体を重ね、私は全裸で寝そべっていた。
    すると、
    「はしたないな、俺の女ならもっと品のある格好を心がけてよ」と無愛想な口調で罵ってくる奴が来た。
    「…いつも抱き潰す勢いの癖によく言えるよ、オベロン」
    「まだ無駄口を叩ける体力があるんだね立香…ほら、さっさと着てくんない?君の貧相な裸体を見ていたくはないんだけ…どっ!」
    こう言ってオベロンは、私の下着とTシャツを顔面に向けて投げてきた。
    投げることを想定していた私は、瞬時に避けてキャッチし
    「あーりーがーとーうー!」と大袈裟に感謝してやった。彼は舌打ちしたが、もう日常茶飯事なのでスルーする。
    オベロンはそのままソファにだらしなく座り、テレビを付けて見始めた。
    着替え終わった私も、オベロンの隣へ座って同じように見始める。

    「ん、」と言うと、オベロンは先程まで飲んでいたスポーツドリンクを手渡してきた。
    「ありがと」短く反応し軽く一口飲む。こういった細やかな気遣いをしてくれるから、性格がどうであれ別れることができない。
     今日は休憩コースではなく、珍しく宿泊コースで予約をとった。付き合いたての頃の私なら色んな話題を彼に話していただろうが、最近は会話が弾まない。関係に慣れてしまうと、必要な事以外は口に出さず、胸にしまっておくのが適切な付き合い方なんだと思う。

    無心でテレビを眺めていたら、私の目を奪うコマーシャルが流れ始めた。
    『夏限定のマンゴー味!お近くのコンビニへ!』
    よくあるキャッチフレーズで流れたそのアイスは、私が今一番欲して止まない氷菓。流行りのタレントが美味しく食べているその様は、藤丸立香という顧客の胃袋を確実に掴んだ。

    あれこれを頭の中で膨らませる私を、横目で見ていたオベロンが口を開く。
    「そんなに美味しそうに見えた?ただの季節モノの売り文句だろ?」
    「マンゴー味にハズレはないでしょ、絶対美味しいって」
    「そう。なら美味しいんじゃない?」
    適当にはぐらかされ、また沈黙する。
    いいことを思いついた私は、かつての彼のように口に弧を描き
    「ねぇ、今から買いに行って確かめようよ」と言った。
    「はぁ…言い出すと思ったよ。どうせ断っても連れ出す気だろ?」
    「うん!」取って付けたような笑顔で答える。
    「鬱陶しいな、わざとらしく言うなよ」
    しばらくして、オベロンは観念したかのように深くため息をついた。
    面倒臭い、とかぶつぶつ言いながら彼は立ち上がって着替え始める。
    「行くならさっさと済ませてしまおう、近くのコンビニってどこなわけ
    「大体…ここから歩いて3分くらいかな?」
    「遠っ…やっぱり一人で行ってよ」往生際が悪いなホント。
    「行くって言ったからダメ、買って帰るだけじゃん」
    「わかってるって。」
    ダラダラ会話しながら着替え、外に出る準備ができた頃にはもう日付が変わる10分前。二人はホテルを出てアイスのあるコンビニへと向かった。
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