悟天くんはムスッとした顔で椅子に座るように座っている膝の上に座る、それからこんな調子で話してくれた
「もうう、悟飯さん聞いて。ぼくの夢にねトランクスくんが勘違いしてでてきたんだよ〜。」
と。
何がいけないのかな?になりながら、思い出しながら言う。
「ぼくは、悟飯さんのためにチョコレイトを作ったのに、トランクスくんとトランクスさんたちはぼくが作ったチョコレイトを交換しようって言い出すんだよ。」
え、俺のためのチョコを作ってくれたんだ。
母さんと何かコソコソしてると思っていたけど、嬉しいな。
「1個しか作らなかったから、その後、逃げ出しちゃったんだ。もう、びっくりしちゃった。」
「そうなんだ、びっくりしたね。」
「うん、夢だって気付いたの。」
表情はいつもの笑顔に戻ったみたい。
肝心なチョコは•••もらえるのかな?
去年は、チョコをわけて配ったって聞いていたけど•••
「ぼくちょっと忘れ物したから取りに行ってくるね。」
バタバタと走る後ろ姿。
俺も用意をしようかなーーー
「にぃちゃん、食べちゃダメーー」
「なぁ〜んだ、悟天は。このチョコレートは兄ちゃんにくれるんだろう?」
「うぅ~」
「悟飯にぃちゃんだぞ、悟天。」
「ひどいよ〜うぅ~うわ〜〜〜ん」
そんなやり取りを知らずに
悟天くんが走ってくる、立ち上がるも突進されて床に尻もちをつく。
大泣きをしている、
学生の「おれ」が何かしらしたのか、
「悟天くん?」
「にいちゃんのことお母さんに•••言いつけるもん•••ヒック。」
俺もにぃちゃんに入ってないのかな?悟天くん?
「せっかくお母さんと作ったのに。にぃちゃんに食べられちゃた〜。うわ〜ん」
背中をぽんぽん優しく撫でる。
急に去年のバレンタインデーの時、悟天くんのチョコレート配り方を思い出す。
ひとつを何等分かにして配っているはずで、確か、ここでの「おれ」はもらってなかったな〜。
俺は一緒に作って一緒に食べたけど。
その後の八つ当たりには、凄いバトルがあったっけ。
「悟天くんの気持ちはすごく受け取ったから、今度は俺の気持ちを受け取ってくれるかな?」
「ヒック•••何?」
「チョコレートのお返しだよ。」
「交換チョコレイトないよぅ。」
「気にしなくても、いつものお礼かな。受け取ってくれる?」
「うん!」
実は母さんと内緒で作っていた手作りチョコなんだけど、
袋に入ったチョコを取り出す。
「凄いかっこいいね!神龍だ〜」
「描くのが大変だったけど頑張ったよ。」
「あ、そうだ〜」
チョコをぱりんと割る。
頑張ったって言ったのに、気に入らなかったのかな〜悟天くん。
ちょっとさみしい顔をしちゃったのか、してたかな、悟天くんのチョコが口に入れられる。
「甘いね」
「ぱくり、美味しいね。」
「悟天くん?よかったのかな?」
「うん、一緒に食べたほうが美味しいから。」
「そうだね。」
ここの「ぼく」には悪いが、まだまだ俺は、悟天くんを諦めることはできない。
この今の甘い唇に•••
近いようなところで視線と気の高まりを感じる、こうなるってわかってるはずなのに、肝心なところで詰めが甘いぞ。
「どうしたの?」
「何でもないよ。ほら、悟天くんの口もとにチョコついちゃってるよ〜」
「そ、それ以上したら許さないぞー」
「にいちゃん?」
悟天くんを立たせてっと
「安全なところにいてね•••」
これから外でバトルがはじまった。
その後••••
トランクスたちの訪問とチョコレート交換会
母のチチによってみんなに渡され無事に終了する。
去年からの話しと設定が、頭でごちゃごちゃになってしまった。
溺愛する兄
愛する悟天くんを守る
悟天が好きなトランクスたちと、
傍観したいピッコロ
見守るチチ