たくさん咲いた花を見ながら、
「すっごい、さくら〜」
畑にある大きな枝垂れ桜が花満開。
下から見ても横から見ても、上空から見てもそのピンク色に鮮やかな桜に感動する。
「悟天くんは、どこから見たほうがいい?空ならまた飛ぼうか?」
「う〜んと、どこからでもいいかな?」
「じゃあ、さっきと同じに抱っこして空から見ようか。」
今日は、悟天くんを悟飯さんたちから預けられて、2人っきりでお花見•••と行きたいけど、護衛のスライムっだけ、それも一緒にくっついているので、空を飛ぶ時もちょっと邪魔してくる。
「トランクスさんは、マイちゃんがすきだってきいたよ〜。なかよしさんなんでしょ?だからぼくはあんしんしてあそんでおいでって、ふたりのにいちゃんがいってたんだ〜。」
「悟飯さんたちは。」
オレは、小さいマイちゃんが好きってわけじゃなくて、ほら、世界を渡っているといろいろあると思うけど、この世界に飛ばさ、じゃない来た時は意識的に悟天くんを、って想いは変わらないんだよな。
「ぼくは、みらいにいちゃんのおむこさんになるんだよ〜。やくそくしたんだ〜。」
「兄弟同士は結婚できないんだよ。オレなら全然大丈夫!しっかりと最後まで面倒見るよ。」
一緒に暮らして知らない世界に行こう。
と言いたかったのに、スライムが悟天くんの頭に登ってきてオレの顔に頭突きをしてくる。
「はいはい、悟天くんに手を出してないだろ?」
「そういえば、トランクスさんはスライムくんのこえきこえるの?」
「オレもチビのオレも、魔物の声は聞こえないよ。雰囲気は伝わってくるかな?」
空に舞い上がって上空から景色をみている。
そういえば、魔物使いと勇者って不思議な職業だな〜未来から来た悟飯さんも、戸惑ったのかな?オレは、戸惑ったけど。
「トランクスさんは、あたまムラサキで、めがおそらいろってふしぎだね。ぼくまっくろだよ〜。あ、スライムくんも、おそらいろだもんいいなぁ〜。」
「髪色?うん〜時には変わるんだよ。」
「そうなんだ。」
畑に苗が植わってきている。
そろそろ忙しそうだな〜
「ぼくは、さくらみたいなピンクいろがいいなぁ〜キレイだもん。」
ピンク色、その色にはあまりいいイメージがないんだけど。
オレの記憶の中でその色のその髪の男は危険なイメージがある。
「ピンクか〜。」
「うん、ピンクいろ〜。」
悟天くんを抱き直す、顔のそばに顔。
「トランクスさんって、おかみサラサラだね。いいにおいする。」
「このままお持ち帰りしてもいいかな、悟天くん!」
そうだよねお持ち帰り••••言葉に出していた。
「もう、いえにかえるの?つまんないな〜」
ふぅ、意味がわかってなかった。
「少しお空を飛ぼうか?」
「うん!」
オレたちはのんびりと遊覧飛行。
都の家まで帰ってきたので、お持ち帰りはしてしまった。
でも、今日は、どうしてオレに悟天くんを預けたのだろうか?
「ごて」
悟天くん、寝ちゃったか。
この寝顔に•••••
「邪魔しないでほしい。」
ほっぺにちゅだけだから、と思っているもスライムが阻む。
今日は、諦めるしかないか。
いつもはベランダから入るところを、玄関から入ることにして、スライムはピタッと動かず人形のように悟天くんに抱かれて状態、リビングのソファーに寝かしつけた。
「にいちゃん、おかえりぃ•••悟天、ねてるんだ〜かわいいなーーー。」
「本当にかわいいなぁ。」
2人で、悟天くんを下心ありきに見ていた。