「悟飯、とうとう悟飯が気付いたみてぇだ。」
「父さん、お世話になりました。俺は、これまで幸せでしたよ。」
俺の頭の上に乗っかっている神龍を父さんに渡す。
「それで、いいわけねぇだろ?」
「正直これ以上は迷惑をかけられないし、考えられない。無理なんです。っと、戻ってきちゃうなんて。」
「そいつも、今のオメェのそばにいてぇんだから、戦闘になっても嫌な結果にはならねぇんじゃねぇのかな?」
そう言われた結果が、
父さんとベジータさんが倒されている。
何か叫んでいるけど聞こえない。
俺は、息を吐いてから気合を入れる。
ずっと不思議だった、この世界に飛ばされたことに。
ちょっと思い返せば、いろいろ考えることもある。
って思ったのは、ボロボロになって海に落とされた時だ、やっぱり強いや••••
父さん、感謝しかないです。
母さんの手料理美味しかった。
悟天、最高の弟に出会えて、よかった。
「にいちゃん!にいちゃん!!!」
幻のような声、死んだらこんなに必死な悟天の声を聞けるのか。
「にいちゃんが。いきかえったよ〜。うわぁーーーん。」
「悟天、生きてるって。」
悟天の大泣きの声にそばに来たのはトランクス。
「ボロボロだった•••」
「悟飯さーーーん、自分を大事にしてください!」
もう一人泣き虫が。
身体は、起こせないけど二人の姿にホッと、
「父さんたちは?」
先に戦っていた父さんとベジータさんはどうなったなんだろうか?
「大丈夫です。」
じゃあ、もうひとりの
「悟天の兄ちゃんの悟飯は?」
「え?にいちゃんはここにいるよ〜ぼくのにいちゃんはここにいるもん。」
「悟飯さん、後で説明します。悟天くん、少し休ませてあげよう。」
「にいちゃん!」
悟天は引き剥がされるようにトランクスに連れられていく、
しばらくして、トランクスが部屋に入ってきた。
「悟飯さん、実は•••」
トランクスは椅子に座り話をした。
俺が海に落とされた後、上空ではトランクスが悟天を連れて戦いを止めに入ったようで、父さんも俺も引き上げられたようだ。
「悟天くんの一言で、暴走していたここの悟飯さんが落ち着きを取り戻して。家ですけど、それぞれ包帯ぐるぐる巻きです。」
「なんて言ったのか気にはなるけど、トランクスは俺が未来から来たって覚えていたんだ。」
「え?誰か忘れてたんですか?」
前回あったことを少し話す。
「そうだったんですか。オレは、悟飯さんのこと忘れないと思いますよ、ずっと。オレにとって兄で、師匠で、一番尊敬する人ですから。最高の人でしたから。」
でしたにされると、トランクスの世界の俺はもうこの世にいないから、複雑すぎる。
「改めて、悟天が言った言葉って。」
「ショック受けるくらいでしたから、悟飯さんに言っていいのか•••」
「何となく、想像ついた。」
大嫌い、嫌い絶交などだな
「あのピンク色のって凄いな•••俺は父さんと修行してもあっという間だったのに。」
「(かなりの激しい戦いしていたと思います。)これだけの傷で済んだので、強くなりましたよ。」
「まったく、俺より強いからってトランクスは。」
「(絶対、今の悟飯さんには勝てませんって。)」
ふたりで笑う。
どのくらいだろうか、ふたりでこうしているのって。
「トランクス、少し休、って。ここの悟飯は?大丈夫?精神的にもそうだと思うけど」
「それが少し困ったことに。たぶん、家に帰るとわかると思うんですが••••」
「うん、何かわからないけど。やすむことにするよ。」
「はい。」
部屋からでていった気配を感じたかと思うと、胸の上に小さな神龍が現れる。
「助けてくれると思ったけど?」
「(理に反する事はしない〜)」
「じゅうぶんにコトワリから外れている。」
「(••••ねてるんだ〜)」
の一言で
一瞬にして眠りに入った。
「平和が続けば〜いいなぁ〜」
と神龍は言ったか言わないか。
次回
小さい悟飯、悟天と仲良くなる
悟飯、嫉妬する
なんだかんだ平和〜
の3本
絶対、見逃してくれよな!
って、続かない•••••はず。