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    ネバクラ げんみ

    ネタバレネバクラHO3

    ライアン・リーについて

     父親が香港人(華人)、母親がイギリス人。チャイナタウンで生まれ育つ。幼少期に父親が急逝し、病弱な母親の女手一つで育てられる。家の仕事を手伝いつつ、学校にも通うが、他の子どもとの日常の話や勉強にもついていけず、つるむ子供は似たような境遇の子とばかり。母の看病とバイトは欠かさずにいたが、次第に学校には行かなくなった。15歳くらいには母親も亡くなり、天涯孤独になった時には、生き甲斐も何もかもを失った素行の悪い少年しか残されていなかった。荒れに荒れて、警察の世話になることは多々。自分を大切にできない生き方をリピーター刑事に憐れまれ、捨てても構わないと思っていた命を拾われる。自分を大切にしてくれる存在を知ってしまった。そんな彼を大切にしたいと思ってしまった。持ち前の根性で7年間の猛勉強の末、今やリピーター刑事と肩を並べて働く未来を勝ち取った。


     学校にまともに通った記憶も朧げであり、同年代の友達らしい友達は皆どこか訳ありで粗野粗暴な奴ばかり。そもそも友達じゃねぇ。
    故にグレートオーモンドスクールでは「はじめて」がいっぱいだった。綺麗な校舎で柔らかな制服に身を包み、退屈な授業を聞き流しながら明日の飢えを考えなくてもいい。窓の外からは子供達のきらきらとした笑い声が心地良く流れ込んでくる。涙が出る程退屈で、不安になる程平和な時間だった。微睡の中で、「なるほど、確かにリピーターさんの母校らしいな」と笑みを噛み殺してしまった。


     ライアンにとって、「子供はたらふく飯食ってよく寝て明日の心配もせずに笑っとけ」が1番の望みであり自分では叶わなかった羨望でもあるので、スクールの子供達に望むことはそれだけ。ヨシュアのことも最初は鼻につく優等生の坊ちゃんかと思っていたが、共に過ごすうちに中々に「悪いやつ」でついつい可愛がってしまう。自分らしさを殺してまで無理に『優等生』を演じるくらいなら、悪ガキであるほうが余程子供らしく、好ましい。優しく、臆病な面もあり、ヨシュア自身は「悪いやつ」を嫌ってるかもしれないけど、そんなヨシュアを俺は好きだぜ?っていつか気づいてくれたら嬉しいな。ディランのことはなかなか頭のいいクソガキだと思っていて、向こうも本気のイタズラだから、こっちも本気で応戦してしまう。とても楽しい。ほっとくと危ねぇなって心配になる面もあるけど、強かで何より真っ直ぐな心根がとても好ましい。もしも本当に同じ年に戻れたなら、自分にもお前みたいな友達が欲しかったって思っていた。卒業式の時に「ライアンは友達だもん、だから呼び捨てだよ?」って言われた時には多分涙が出かかってた。


    ライアンにとって、かけがえのない、忘れられない少年時代をありがとうみんな……
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