バニーぐだちゃんとオベ「……なにその恰好。」
オベロンはマスターのマイルームに入ったところで固まった。背後でシュンッと音を立てて扉が閉まる。
「オ、オベロン!?なんで勝手に入ってきてるの!?」
「いや、鍵かかってなかったし。……で?それ何って聞いてるんだけど。」
ベッド横に立っている立香はいつも着ている戦闘用の礼装とも、部屋着とも違う服を着ていた。テカテカと蛍光灯の光を反射する黒いハイレグは肩紐がなく、体にぴったりと張り付いて彼女の豊かな胸と細い腰を強調している。網タイツに包まれた脚はしなやかに伸び、ハイヒールと相まって彼女の長い脚を更に長く見せる。首と手首には単体で襟と袖が巻かれ、結ばれたリボンが胸の谷間を申し訳程度に隠す。極めつけは頭の上に乗った小さなリボンが可愛いうさ耳。聖杯からの知識を呼び出すまでもなく、バニーガールである。
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