バニーぐだちゃんとオベ「……なにその恰好。」
オベロンはマスターのマイルームに入ったところで固まった。背後でシュンッと音を立てて扉が閉まる。
「オ、オベロン!?なんで勝手に入ってきてるの!?」
「いや、鍵かかってなかったし。……で?それ何って聞いてるんだけど。」
ベッド横に立っている立香はいつも着ている戦闘用の礼装とも、部屋着とも違う服を着ていた。テカテカと蛍光灯の光を反射する黒いハイレグは肩紐がなく、体にぴったりと張り付いて彼女の豊かな胸と細い腰を強調している。網タイツに包まれた脚はしなやかに伸び、ハイヒールと相まって彼女の長い脚を更に長く見せる。首と手首には単体で襟と袖が巻かれ、結ばれたリボンが胸の谷間を申し訳程度に隠す。極めつけは頭の上に乗った小さなリボンが可愛いうさ耳。聖杯からの知識を呼び出すまでもなく、バニーガールである。
「あの、ダヴィンチちゃんがね、新しいマスター礼装の試作品ができたって言って持ってきてくれて、あの、ほんとに!趣味で着たとかじゃなくて!!」
後で着用の感想教えてって言ってたから!真っ赤になって、両腕でなんとか身体を隠そうと涙目を泳がせる立香は、慌てすぎてオベロンに妖精眼があることを忘れているらしい。
(やだやだやだ!恥ずかしい!ちょっと可愛いかもって思ったけど、流石に見られるのは恥ずかしい!)
ちょっと可愛いかもって思ったんだ?ふーん。
(うっうっ…早く脱ぎたいよう……こんなえっちな礼装、やっぱり受け取らないで返せばよかった…この前持ってきてくれたナースの方がましだよ……)
ちょっとナースってなんだいマスター、聞いてないんだけど。今度詳しく教えてもらうからね。それよりも、まずは、
オベロンは止めていた足を動かして、立香に歩み寄った。すぐ傍に立って、うさ耳の先からハイヒールまでゆっくり目を移動させる。ビクビクしながら肩まで真っ赤になっている立香の顔に目を戻すと、彼女の肩を両手で掴んで、すぐ後ろにあるベッドにボフンッと押し倒した。
「っえ!?」
「あはは。とっても似合ってるよ、マスター♡可愛いじゃないか♡でも、早く脱ぎたいんだ?」
じゃあ、脱がすの手伝ってあげるね♡
目を白黒させている立香の頭からうさ耳のついたカチューシャを外し、自分の頭に乗せる。
「ふふふ♡今から僕はうさぎだよ♡」
ところで、きみはうさぎが万年発情期って言われているのを知っているかい?そんなえっちな服で誘ったんだから、分かってるよね?
立香の下腹部に立ち上がりかけている性器を押し付けて舌なめずりをするオベロンを見て、立香の瞳に淡く灯がともる。こくり、とのどが鳴ったのを聞いて、オベロンは唇の端を上げた。
「えっちなマスター。これからどんなことをされちゃうのか想像したね?いいとも。きみが想像したこと、全部叶えてあげる♡」
オベロンの右手が立香の胸元に伸び、着ている服の左右をお腹から上まで編み上げるリボンの端を摘まんだ。ゆっくりとほどけるリボンの音を聞いた立香の瞳は、まるであふれそうな蜜のようにゆらりと揺れる。
可愛いくて可哀そうなマスター。いつ解放してあげられるかな。でも安心してくれ、さっき部屋の鍵は閉めておいたよ。僕は君と違って、その辺は抜かりないからね。
リボンの緩んだ胸の谷間を指でなぞる。汗ばんで吸い付く若い肌の上を、触れるか触れないかの力加減でするすると下っていく。ふるりと震えた彼女は、はふり、一つ息を吐いた。
へそをくすぐって、下腹部を撫で、ぐっとそこを押すと、立香はビクンッと大きく全身を痙攣させた。
「あは♡待ちきれないね♡これからゆっくり、ここを虐めてあげるからね…♡」
マスターの大好きな子宮口だよ♡楽しみだね♡
目じりから、つー…、と涙を零した立香は、口元をゆがませて柔く微笑んだ。
(オベロンにそこされるの、すっごくきもちいいの……あたまおかしくなっちゃう……♡)
そうだね、いつも纏まった思考ができなくなるくらいにはきみが気持ちよくなっちゃうところだよ。
先程押した下腹部を優しく撫でられているだけで脚をもじもじとさせる立香を見て、オベロンは優しく微笑んだ。
礼装なんてぐちゃぐちゃにして、外に着て行けなくしようね♡