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    けまりのけ

    落書きと字と駄文
    人を選ぶ絵を投げる場所でもあります

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    けまりのけ

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    いつか練ってた構想。時系列が特殊。ブレ映画、アーク映画前提。途中なので突然はじまっておわる

    ブレ世界と未来ユウマの話大怪獣首都激突後、アーク19話前軸
    『新生ノヴァイオ、まもなく立ち上がるらしいですよ』


    『俺が行く』
    というわけで、完成間近の新生ノヴァイオのビルの前にひとり来ていた。

    特にこれといった異変は無さそうだ。今回は様子見のつもりであったし、とりあえず指揮所に連絡でもしようか…そう考えた矢先に。
    『この星が狙われている』
    頭に直接語りかけるような声がした。携帯している電磁拳銃をすぐに構え、辺りを見回す。そこにはどこか既視感のあるフード姿の男。思わず声が出る。
    「ザンギル……?」
    いや、違う。さっきの声は彼じゃなくて、もっとこう……爽やかだった……。
    『あなたを探していた。頼む、話を聞いてほしい』
    「……俺を?」
    何だかデジャヴだ。男は手のひらをコチラ側に見せて警戒を解こうとしているようだった。ひとまず話したほうがいいかもしれない。
    「聞こう」

    ⸺コーヒー香る喫茶店。ゆっくり話がしたいとのことで、再びここにやって来ていた。しかし目の前でフードを取った顔は、当然無精髭の武者らしい男などではなく。
    「お久しぶりです」
    先程とは一転、丁寧な言葉で話しかけられた。真っ直ぐな目の、青年だった。
    「ああいや、そっか……あなたと会うのはずっと前で、これから先なんでした。初めまして、僕は飛世ユウマといいます」
    「一体何の話を……」
    「……ええと、まず本題を話します」
    そう言うと懐から何かを取り出し、手のひらに乗せ俺の目の前に差し出してきた。思わず後ずさる。
    「これは……」
    手で包めるくらいの大きさの立方体。その正面にある絵柄は、
    「ブレーザー……?」
    「これ、あなたからいただいた力なんですよ」
    「だから君のことは」
    「ウルトラマンブレーザー、あなたを探していたんです」
    「っ!?俺は」
    「それを確かめます」
    ユウマはテーブルに置いてあったお冷に手を伸ばし、なにやら不思議な言葉、呪文のような何かを発し始めた。すると見る間に水のかたまりが宙に浮かび、鏡のようになって俺と……背後にブレーザーが写りこんでいる。突然目があった水の鏡の中のブレーザーも驚いたようでキョロキョロと動き回っている。何かブレーザーに影響がないといいが。当のユウマは、
    「わあっ……成功した!!やっぱりあなたが」
    さっきまで見たこともない笑顔で喜んでいる。
    そっちも初めて分かったのか。

    「ところで、あなたの名前ですが……ゲントさん、で合ってますか」
    「……それも分かるのか」
    「むかし聞いた話です。こっちの世界を守るために戦う勇者だって。」
    「待って」
    頭を抱える。
    「だ、大丈夫ですか」
    「情報量が多い」
    その話のせいだっていうのに。優しいのか何なのか。

    「さて、今から状況を話します。この星に、宇宙人が侵略しようと近づいてる」
    「宇宙人?」
    「レポ星からの侵略者です。僕は彼らを追いかけてここに来ました。彼らの侵略の手口は狡猾です。あの会社の科学力を利用しようと企んでいます。あなたの仲間も標的になる可能性もあるかと」…


    指揮所から連絡がきた。ちょっと待って、とユウマに声をかけ電話に出る。
    「こちらゲント」
    『テルアキです。どうしたんですか小声で』
    「いや……それで?」
    『奇妙な霧が各地で発生しているとの情報があります。怪獣関連の現象の可能性も否定できません。エミ、ヤスノブが調査に向かっています』
    「わかった。それ……宇宙人が原因であることも視野に入れないか」
    『宇宙人?何か知っていることが!?』
    「勘だ。あくまで可能性の話だ……。だが、くれぐれも注意するように。俺も合流する」
    『……ウィルコォ』

    「ゲントさん、話はまだ」
    「俺今任務中なんだ。あとでゆっくり聞く」
    荷物をまとめ財布を取り出す
    「ちなみになんだが……各地で霧が発生しているらしい」
    ユウマが立ち上がった
    「想像していたより早く侵略が始まってる!行きましょうゲントさん」

    「君は宇宙から来たのか?」
    「はい。あ、でも僕は地球人です。と言ってもここじゃないけど」

    「今のあなたに言っても伝わらないかもしれない……。でもずっと言いたかったことがあるんです」
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