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    azisaitsumuri

    @azisaitsumuri

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    azisaitsumuri

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    庭が出る概ねほくおうけいれんきんじゅつふぁんたじぃおとぎぞうしよーり。説明がくそ長ですけど読まなくても良いですたぶん。

    ##傭リ

    リの出産表現がありますん。

    ユグドラシル(おそらく林の騎士)→グリーンアンバーのホムンクルスを生み出す。
    ホムンクルス(おそらく緑のテンタクル)→生まれながらにして全…知…?
    ニーズヘッグ→空軍ちゃん。名前だけ出る。
    森の精あるいは魔女→お姫様に百年の眠りの魔法を掛けることになったけど、それは「彼ら」には関係のないことだ。
    笛吹きの傭兵→ファドーグ一つを持って今にも枯れ果てそうな森に来た竹取の翁…?そしたら何故か生まれたてのホムンクルスを育てることになった。なんでおれが…。
    ファドーグ→(ティン・)ホイッスルのこと。かつては良く喋る人格だったらしい。
    アップルツリーマン→そもそも獣らしい。ユグドラシルが唯一実りを与える相手だが、そのユグドラシルが獣の遺骸を苗床にしているため、既に死んでいることが分かる。遂にはそのユグドラシル迄枯れようと言うのだから、それは事実なのだろう。

     遠いところより来た。
     この森には世界樹と呼ばれる程の背の高い木が在ると聞き、たくさんの村を通って来た。
     だがここももう駄目みたいだ。
     どの木も枯れ枝ばかり、今にも崩れそうな程蓄えている。
     森と聞いて来たが、林と呼ぶのがやっとな位、随分痩せ細ってしまっている。
     次の村に行くか。そう判断を下そうとしたところで、声を掛けられる。
    「わあ!ようこそ、ようこそなの!」
     なんの、動物の気配すらしなかったぞ。
    「何者だ?」
    「そんなことはどうでも良いの!」
     なんってこった。
     娘の姿をしてはいる相手は、初めの声さえ歓迎した様子のものだが、こちらに非協力的ではないか、これでは本当に好意的かも怪しい。
    「こっち!」
    「わ!おい、ちょっと!」
     しかし相手は強引にこちらの手を取ってぐいぐいと引く。これが簡単にほどけそうでそうではないことに、焦りを覚える。
     それでも辿り着いてしまった娘の目的地らしいそこには、大樹があった。おれの目的地でもあった。
     その大樹の佇まいの堂々としたこと、思わず声を上げて見上げそうになる。
     しかし元より痩せてしまったことが伺える危うさに、心が痛む。なのにそれすら惹かれる程で、だから、余計に。
    「生まれそうなの!」
     惚けていたところ、そう耳に飛び込んで来る。聞き間違いか。
    「……なにが?」
     娘は大樹を指さしている。……なにを?
    「はやくはやく!」
     相手は相変わらずこちらのことなどお構いなしだ。
     より大樹のそば迄引っ張られ、背の割に細い幹のそば迄連れて来られる。なにか、光っている。
     横に居て急かすだけの娘の顔を、疑問に見返すこともなく、その緑光から目が離せない。もっと東の森では節の有る木の中から光る子供が生まれたらしいが、おれは助産なんかやったことないぞ!?というか、これは。
     まるで脈打つように光る緑玉は、しかし玉に他ならなかった。それでも逸らせぬ視線の儘に手を伸ばし、そっと触れる。しっとりとしていて、硬く冷たい。
     迷いは有ったが、それを、取り上げた。
     当然だが、それは産声など上げなかった。
     寧ろ緑光は脈打つことをやめ、慌てて胸に引き寄せた。ばかな、初めから冷たかったものを、今更温めようなどと。
    「生まれたのー!」
     しかし娘は歓声を上げた。ようやっとその顔を確認する、なんだか久方ぶりにその若芽色の目を見た。
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    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE現パロ幼馴染よーり。付き合ってない。
    どこか戸惑ったような感情を醸し出した男が、けれどそのまま口を開いた。「おまえがすきです。」それにおれは多少驚きながら。「おまえそれ、言うつもり有ったんだ?」言うと男は、いえ、と。やはり戸惑った儘呟いた。当の本人の戸惑う通り、本当に言うつもりはなかったのかもしれない。しかしこいつは、たまに今迄とはなんの脈絡もない行動を突然取ったりする。それをおれはその度に、こいつに、こいつの中で何かあったんじゃないかと心配するものだが、当人にはなんの心当たりもなく、普段通りにも関わらず自分でもそれ迄は思いもしなかった行動を取っているらしい。それを自分自身で疑問視していないのが不思議な話だと思うのだが、本人がこれなので、おれもそういうものだと思うしかなかった。一先ず言いたいことを言ったのだろう男の言葉を受け取ったおれは、しかしどうすることも特になかった。すると男がうろ、とまた口を開く。「おまえ、今迄誰かとお付き合いしたことあります?」「おまえと以外に?」「いや、わたしとも付き合ったことないでしょう…」「そうだな。おまえが思ってるような付き合いで、おまえが知らないような付き合いはないよ。」そんな付き合いがあればおまえに言っている、と言外に言ったがしかし少し考えた様子の男は。「おまえ、せふれがすきなんですか。」「なんでそうなる。」違うよ。「そんなものも居ない。」呆れながら伝える。
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