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    azisaitsumuri

    @azisaitsumuri

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    azisaitsumuri

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    因習村≒日本?とも限らない?でもこのおはなしはたぶん日本です。

    ##傭リ

    現パロおめがばいんしゅーむらよーり(酷い。庭が出る。傭←あゑふぁ、リ←おぬが、庭←べ一た。 靴底が土の地表を蹴る。舗装のされていない土地だった。
     案内してくれている、当然慣れた様子の現地民、村娘に、遅れを取ることなく続く。
    「……前に来た時より人が減ったな」
    「田舎なんて何処もそんなものなんじゃないの?」
     ね、旅人さん?とにこやかに応対する村の女性は、同時にβ性である。
     旅人、なんて揶揄われはしたが、各地を転々としているのは確かなので、例え皮肉掛かっていようとも、否定はしない。
     それに、普段なら気にならない筈なのだ、文明の開発から離れた場所から人が離れてゆく様子は。ただ、時を経て再来したこの村は、他とは違う静けさを感じた。孤独を覚える、ような。そんな。
    「こちらなの。」
    「ああ。」
     一々案内役に、同性を求めて孤独感を埋めたいなんて考えたこともないが、短い間だが歩みを共にした相手がいるにもかかわらず、寂しさは拭い切れなかった。
     それもこの場に案内される迄のこと。
     目的地に、寂しさを埋めるものがある。
     そこは、厳重に閉じられた扉の大袈裟な程の鍵、鍵、鍵の量にこそ目を瞑れば、外面こそ家屋のていを為していた。
     だが窓が無い。正確には天井高く造られたその家屋の、その天井近くにぽっつりと有るだけだ。
     光の当たらない場所。自分がそこで暮らしたわけでも無いのに、既に寂しい。
     それは前に来た時も感じた寂しさだ。同じだ、あの時と。それでもその寂しさを埋めてくれる存在は、この中にある。それも、同じだった。この感覚。
     村娘が急ぐでも遅くとも無い早さで鍵を開けてゆく姿が、落ち着か無い気持ちの儘視界に入る。
     がちゃりがちゃりと外されてゆく鍵の音を聞くのは、これが初めてだ。
     この中に自分が足を踏み入れたことは無い。ここで暮らす相手と、直にまみえたことも無い。
     ただ匂いだけが。
     それだけを存在のよすがにして縋った。開かぬ扉を引っ掻いた。外れぬ鍵に額をこすり付けた。
     鍵が全て放られた。
     重たいだろうかんぬきを持ち上げた娘がそれをも放る。ぎいと開けられた扉をご丁寧に抑えられ、どうぞと促される。
     やはり中は真っ暗だった。
     文明が行き届いていないことは言い訳になら無い。寧ろ断ち切られていると言って良い。
     更には屋内は部屋らしい壁は無く、間仕切りされた向こう側はおそらくただ水回りであろう。都心部で言えばワンルームと小洒落た言いようも有るが、ここはそうでは無い。何せ、家屋で有るのは外面なのだから。
     ここは牢屋だ。
     知っている。大きく息を吸う。ああ知っているとも。懐かしく、恋焦がれた芳香よ。扉も壁も隔てぬ香りはこうも魅力的だ。向こうも感じ取ってくれているだろうか?一歩屋内に踏み出す。
     ぴくりと暗闇の中の闇が動いた。可愛くて堪らない。
    「……こっちへ来て、よく見えるようにしてくれないか?」
     前は会えなかった、姿を。
    「いやです……」
     前は隔たり越しに聞いて声が、今は直ぐそこの闇の中から聞こえる。
    「光は嫌……ずっとここにいたんですもの、眩しくて耐えられない」
    「……ならおれが陰に成るから。頼む。」
     暫くじっとしていた影が、ゆっくりと動いた。そば迄近寄って来てくれている。ああ堪らないな。這う程長い肢体に、ああ背が高いんだなと思った。
     薄暗い迄明度を上げた玄関近くに、漸く来てくれた焦がれた相手は、あたたかい、と小さく呟いた口を、すっとこちらに上げた。
    「ああ、暗所の君。」
     ふっと思わず笑みが溢れた。顔の全てが白く、いまいち口の場所を正確に見付けることが出来無かった。白い顔の相手からは、目すら見付けられ無かった。
     相手は気を悪くするでも無く、気にしてい無いようだった。
    「肌が白いんだな。」
    「日に当たりませんし。」
     相手は少し黙って、じっとこちらを見上げていた。
    「おまえは小さいですね。陰が狭いです。」
    「ああ、すまない。」
     今度こそ明確に笑みを上げてしまった。
     それでも相手は気にせず、暗闇に戻らずいてくれた。
     こちらは眩しくもない筈なのに、相手を見て思わず目が細まる。
    「ああ、馨しい芳香だ……」
    「……締め切ってじめ付いた納戸の匂いでは」
     今度はわらわなかった。
    「どこであろうと、おまえの匂いを嗅ぎ分けるよ。」
     相手は何もこたえなかった。だから、相手も同じ気持ちであれば良いと思った。
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    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE現パロ幼馴染よーり。付き合ってない。
    どこか戸惑ったような感情を醸し出した男が、けれどそのまま口を開いた。「おまえがすきです。」それにおれは多少驚きながら。「おまえそれ、言うつもり有ったんだ?」言うと男は、いえ、と。やはり戸惑った儘呟いた。当の本人の戸惑う通り、本当に言うつもりはなかったのかもしれない。しかしこいつは、たまに今迄とはなんの脈絡もない行動を突然取ったりする。それをおれはその度に、こいつに、こいつの中で何かあったんじゃないかと心配するものだが、当人にはなんの心当たりもなく、普段通りにも関わらず自分でもそれ迄は思いもしなかった行動を取っているらしい。それを自分自身で疑問視していないのが不思議な話だと思うのだが、本人がこれなので、おれもそういうものだと思うしかなかった。一先ず言いたいことを言ったのだろう男の言葉を受け取ったおれは、しかしどうすることも特になかった。すると男がうろ、とまた口を開く。「おまえ、今迄誰かとお付き合いしたことあります?」「おまえと以外に?」「いや、わたしとも付き合ったことないでしょう…」「そうだな。おまえが思ってるような付き合いで、おまえが知らないような付き合いはないよ。」そんな付き合いがあればおまえに言っている、と言外に言ったがしかし少し考えた様子の男は。「おまえ、せふれがすきなんですか。」「なんでそうなる。」違うよ。「そんなものも居ない。」呆れながら伝える。
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