初めての××はアップルパイの味 むかしむかし、ある所にそれはそれは美しい青年がおりました。深雪に溶けてしまいそうな白い肌、清廉な佇まいであったことから、白雪姫と呼ばれていました。生来の真面目な性格もあり、町の人々からとても好かれていました。
また、とある所にとても美しいけれど少しだけ高慢な性格のお妃がいました。お妃は魔法の鏡を持っていて、いつも魔法の鏡にたずねます。
「鏡よ、鏡、この国で一番美しいのは誰?」
「はい、お妃さま、あなたがこの国で一番美しいです」
「ふふ、そう」
お妃は、今日もいつものように魔法の鏡に問いかけます。
「鏡よ、鏡、この国で一番美しいのは誰?」
「はい、お妃さまは今日もとても麗しく美しいです。ですが…白雪姫はあなたさまより、もっと美しい」
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