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    ナンデ

    @nanigawa43

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    何でも許せる人向け 雑食壁打ち

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    POIPOI 77

    ナンデ

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    2020年くらいに書いたものなので、設定などは当時基準。
    整理のための再掲載。
    『正しさに帰る道』
    監督生がいない正史と友情の残り滓の話
    『おじさん』
    3mのおじさんがいる話

    #twst

    正しさに帰る道/おじさん『正しさに帰る道』 

     仮に名前をユウとしよう。綴りはyou。あなた。誰も彼の名前を覚えていないから、誰もが彼を呼ぶことが出来ないので、誰しもが心の中だけで呼んでいる存在だ。ユウはほんの数ヶ月前まで、オンボロ寮にいた、異世界から来た男の子である。そうして、ほんの数ヶ月前に異世界に帰ってしまった友達でもある。
     エースはオンボロ寮のドアノッカーを人差し指の腹で撫でながら、彼を思い出してみる。髪は、たぶん、黒だ。でもジャミルやマレウスのような艶のある黒ではなかった。もっとぱさついた、短い髪で、寝癖がつくとなかなか直らないのだと言っていた。目は、どうだったろう。いつも隣にいたから、目を見た記憶がほとんどない。焦げ茶だったか、黒だったか、とにかく赤や緑ではなかったはずだ。
    「またここに来てたのか。学園長から注意されたはずだろ」
     そう言って呆れた顔をするのはデュース、こっちは異世界から来てない友達。デュースの腕の中にはグリムが丸くなって眠っている。
    「ふは、何それ。毛玉じゃん」
    「温かいぞ。ぐっすり寝てるんだ。……グリムもさみしいらしい、夜ずっと泣いているから」
     デュースはグリムの背中を(と言っていいものだろうか、エースには見当がつかない。何しろ彼の抱いているのはどう見ても真ん丸の毛むくじゃらボールなので、どこが背中でどこが尻なのかも分からない)ポンポンと優しく叩く。まるで赤ん坊にするみたいに、ゆらゆら揺れて、手のひらをほんのすこうしだけ背中に当てるやり方を、ユウが帰ってからデュースは真似し始めた。本人に自覚があるかは知らないけれど。
    「あのさぁ」
    「なんだ?」
    「どんな顔してたか、覚えてる?」
     聞いてから後悔した。とてもとても後悔した。口に出したら泡ぶくみたいに消えてしまうと分かっていたのに、声に乗せたらもう二度と心に帰ってこない気持ちだと知っていたのに。
    「……鼻はそんなに高くなかった。言ったら僕の鼻をぎゅうぎゅう引っ張って『天まで届くほど伸ばしてやる』って」
     デュースは顔をくしゃんとゆがめて、でも笑ってみせた。泣きそうだ、と思った。泣いちゃいそうだ、オレが余計なことを聞いて、オレがこいつの中からひとつユウを奪ったんだ、と思った。
    「オレは」
     だから自分もユウとの思い出をひとつ差し出そうとした。差し出そうとして口を開いて、デュースの目を見て、そこでもう自分の中に言葉にできるほど、人に話せるほど、ユウが残っていないことに気がついた。在ったことを知っているのに、話したことを覚えているのに、あんなにもだいすきだったのに、ずっと友達だって信じていたのに、もうエースの中にはユウという友達が実感として残っていないのだ。思い出の中にうかぶ黒髪の、ぼんやりとした人影が本当に居たのか、それとも本当に居たと思いたいだけなのか、分からなくなってきているのだ。
    「オレは、あいつが、あいつが」
    口を開いてのどから、のどのもっと奥から出そうとする声が、何の音にもならない。目的を見つけない。エースはとうとう目からぼろぼろ涙を落として、かなしいということだけを訴える羽目になった。かなしい。たったそれだけを伝えるために、目からはどんどん雫が落ちてくる。
    「居たことも……もう……オレは」
     デュースがぽんぽんと、腕に抱いた毛玉を撫でる。エースはだんだん、あの毛むくじゃらのボールが本当に生きたグリムなのかも分からなくなってくる。だってグリムはユウといつもふたりでいたのに。ふたりでやっとひとりとして学校に通えていたじゃないか、それなのに今ここにグリムだけいるのは、おかしいじゃないか……。
    「オレ、あいつと友達なのに……」
     オンボロ寮のドアは開かない。ドアノッカーを何度ドアに打ち付けても、彼は出てこない。もはやこの世界のどこにも彼は居らず、そしてこれからそう遠くない未来に「居たかもしれない」と思い出す程度の存在になるだろう。まるでこどもの頃に遊んだ、空想のおともだちのように、自分がこれから新しく出会う誰もが彼の存在を知らないだろう、そして永遠に知ることもない。
    「僕も友達だ、それにグリムの相棒だ。ずっと」
     空がゆっくりと燃えるような赤になり、紫と紺青を経て、星すら飲み込むような黒々とした闇に変わりゆく。二人と一匹はいまだオンボロ寮のドアの前から立ち去れず、迷子のこどものようにして、先輩や同輩たちが自分たちを探しにくるのを待っていた。足は縫い止められたように動かず、涙は止まらず、明日も明後日も自分たちの大事な友達がこのドアから現れることがないのがひどくさみしくて、せめて名前を呼んで焦がれることができたならと思ったが、とうとうふたりとも彼の名前を思い出せなかった。ふたりはお互いの名前を呼びあった。エースにとってユウは異世界から来た友達で、デュースは異世界から来ていない友達で、デュースにとっても同じだった。ユウは異世界から来て、帰っていった。エースは自分と同じ国からここに来ていて、帰る先だってもちろん異世界などではなく、懐かしの薔薇の王国なのである。
    「あいつも忘れちまってんのかなあ」
     耐えきれずに声に出したら、かなしくてかなしくてもっと泣けた。でも、もしそうなら願わくば、とふたりは祈った。どうか彼の中に自分たちが欠片も残っていませんように。顔も髪の色も声も何もかも忘れていますように。どうかどうか自分たちの大事な友達が、夜空の星を見上げて泣くことなどありませんように。



    『おじさん』

    1.だれ?

     最初に気が付いたのはグリムだった。
    「おい、子分!変な奴がいるんだゾ!」
     涙目で胸に飛び込んできたグリムの頭を撫でながら、僕は「変な奴」と目を合わせる。「変な奴」は僕の父親と同じ年頃の男性で、温和な顔立ちをしている。服は簡素な白いシャツと灰色のスラックスのみで、足元は革靴だ。ネクタイを付ければクールビズ期間中のサラリーマンと相違ない。ジャケットまであると年中対応モデルになる。
    「はやく、はやくっ!やっつけるんだゾ、不審者だ!俺様をさらいに来たんだ!」
     騒ぐグリムの首元を摩り、僕はソファに腰掛ける。「変な奴」は困ったように頭をかき、部屋から出ていく。僕がグリムの背中をポンポンと叩き寝かしつけてしまう頃に彼はマグカップの乗ったトレイとともに戻ってきた。僕はグリムを落とさないようにマグカップを受け取り、中身を確認する。果たしてマグの中身はホットミルクであった。僕は彼の目を見て、柔く笑う。彼も同じように笑う。蜂蜜を落としたミルクは甘く優しく、どこか懐かしい。グリムがぴすぴす鳴らす鼻息の音を彼と二人で聞きながら、午後の微睡みを堪能する。僕は迷う。何と声をかけたものだろう。彼は僕がじっと黙っている間、茶化しも呆れもせず待っている。
    「他のみんなも気付いてくれるかな」
     散々迷って出た言葉に、彼は「どうだろう」と返した。声は落ち着いていて低く、この学園には珍しい「当たり前の大人」が詰まっている。
     僕はマグを傾けてミルクを飲み干し、彼の顔を見るために上を向いた。彼は僕がこの世界に突如として放り出された時から僕のそばにずっといた。しかしながら彼は学園長にも、明るいクラスメイトたちにも、個性豊かな先輩方にも、生活をともにするグリムにも認知されず、見えず、聞こえず、まるで僕だけが見る幻のようであった。彼は幻でありながら、ホームシックに泣く僕を慰め、励まし、世話し、いつでもそばにいた。彼は身長が約3mある。僕は彼を3mのおじさんと呼んでいる。


    2.ピーマンと寂しさは細かく刻め

    「監督生、いるか〜?」
     エースが大声を出す。デュースは扉を控えめに叩く。オンボロ寮の玄関前で友達を呼ぶ二人は、まるで幼いこどもだ。教師や先輩諸君は落ち着きなさいと彼らを諌めるかもしれないが、このオンボロ寮には教師も先輩もいない。いるのは彼らと同輩である監督生(他の寮にもプリフェクトは存在するが、いつの間にか誰からもこう呼ばれるようになってしまった)と、二人以上に幼い言動のグリム、そして3mのおじさんだけである。
    「ごめんね。ユウくんたち、まだ寝てるんだ」
    「あ!おじさん。こんにちは」
    「こんにちは。グリムともかく……アイツがまだ寝てるなんて珍しいですね、調子悪いんですか」
    「ううん、昨日一緒に夜更かししちゃったんだ。ユウくんがボードゲームを借りてきたからみんなで盛り上がっちゃって」
    「え!いいな。俺もやりたい!」
    「ユウくんたちもそう言ってた。中にどうぞ。二人ともお昼はもう食べた?」
    「まだです」
    「まだです。みんなで食べようと思って」
    「そう。いつ起きるか分からないから、先に食べちゃおう。おやつの時間にはユウくんたちも起きてくるだろうから、おやつはみんなでお食べ」
     おじさんは大きな身体をゆっくり動かし、二人を招いた。二人は彼についてオンボロ寮の一室に向かう。ここにももちろん食事を摂るための広間はあるのだが、広すぎて掃除が大変なので使っていない。代わりに台所に近い一室を居間扱いにしている。一室は他の部屋より少し手狭で掃除もしやすいし、水道が通っている。恐らくここは本来ならば寮の管理人や清掃員などの常駐職員たちが休憩するためのスペースなのだろう。
    「オムライスだけれど、いいかい」
    「やた!オムライス大好き!」
    「オムライス……好きです!」
    「よかった。口に合うといいけれど」
     出てきたオムライスはケチャップライスに薄焼き卵を被せたシンプルなものだ。小皿に入ったケチャップを好きなだけかけていいと言われ、エースもデュースもきょとんとする。
    「グリムくんがね、ケチャップで絵を描くのが好きでね。それにユウくんはケチャップを食べ過ぎるとお腹を壊すから……うちは好きなだけ自分でかける方式」
     微笑みながらされた説明に二人の胸がちくんと痛む。二人の寮はこのオンボロ寮と違って「ちゃんとした寮」だ。寮の管理人もいて、食堂を管理する料理人もいて、清掃員もいる。だからオンボロ寮と違って雨漏りしても自分たちで直さなくていいし、雨の日に濡れた玄関は清掃員がやれやれと困った顔で拭いてくれるし、時間に遅れなければ、食堂と称された広間には食事だって出る。でも、寮は「家」ではない。寮は寮だ。寮のみんなは家族のようなものだけれど、みんな「実家」がある。世話をしてくれる大人たちに至っては「仕事」で来ている。そこに人情や優しさ、温かさがないとは言わないが、今ケチャップの小皿と一緒に出された日常とは違う。「うち」という言葉の響きに二人は郷愁を抱いた、寂しさが胸を穿つ。たまらなくなって、誤魔化すようにがっついた。オムライスと一緒に、感じたむず痒さを噛み砕いて飲み込むために。
    「足りないかい。おかわりは?」
    「あ、じゃあ、少しだけ」
    「俺も……」
    「いっぱいお食べ。子どもは食べるのが仕事だよ」
     エースは皿を持って出ていくおじさんの背中を見つめている。反対にデュースは半分以上なくなったケチャップの皿を見ている。
    「……ユウ、まだ起きねーのかな」
    「グリムも起きてこないな」
     オムライスはおいしかった。でも少し気まずい。二人は友達たちがベッドから起きて、ここにやってきていつも通り笑ってくれるのを待っている。そうじゃないと、今日の夜寂しくて眠れなくなりそうで、困る。


    3.ママは女王か否か

     カラリと暑い夏の日に監督生が倒れた。いわゆる熱中症である。
    「保健室で休んでから連れてきましたが、まだふらついています。本人は大丈夫と言っていますが」
    「ありがとう。私が水筒を持たせ忘れてしまったせいだね……申し訳なかったね」
    「いえ、僕らこそ彼の不調に気付けませんでしたから……すみません」
     リドルが頭を下げているのは、監督生が倒れた場所がハーツラビュル寮の庭であり、彼が倒れたのが庭に咲くバラの木の手入れの手伝いをしていた最中であったからだ。
    「暑いから、リドルくんも、リドルくんの寮の子たちも気をつけてね。帽子はかぶってる?」
    「いえ……いや、そうですね。かぶるべきでした。今度からは寮生たちみんなにそうさせます」
     帽子。リドルは帽子に詳しくない。帽子博士ではない、という意味ではない。人生の中で帽子をかぶる機会が訪れなかったのだ。頭に何かかぶる、というのはおおよそ室内でする行為ではない。勉強にも必要ない。彼がつむじを覆う体験をしたのは学校に入り、式典用のフードをかぶった時が初めてだ。
    「そうしなさい。ユウくんやグリムくんにも麦わら帽を買いましょう。今度は大きな水筒を持たせます」
     リドルは「大きな水筒」を想像するが、どうにもうまくいかない。いつだかケイトが「マジカメ映えだよ」と持ってきた果実の輪切りと炭酸水を入れた瓶を思い出して、脳内で大きくしてみる。脳内の監督生が大きな瓶の重みでふらついて転げた。だからきっと、この想像は間違いなのだろう。
    「イチゴは好き?レモンは?」
    「どちらも好きです、平気です」
    「良かった。暑いから冷たいほうがいいね、君も汗をかいている」
     少し待っていてと言い残し、おじさんは部屋を出ていく。リドルは一人取り残されたいたたまれなさと上階の自室で眠っている監督生のことを思って、自然と俯いた。自分が肩を貸すと言っても固辞を続けた監督生が、オンボロ寮に戻るなり玄関で座り込み、おじさんに横抱きにされて部屋に戻ったのを思い出す。3mの巨体は羨ましいと思うには大きすぎたが、監督生の額の汗を拭き「大丈夫かい?頑張りすぎてしまったねえ」と微笑む彼に、監督生が擦り寄って「頑張りすぎてしまいました」と子猫のごとき幼い声を出したのに「良いな」と強く思ったのは事実だ。リドルは、頼られたかった。寮長はそうあるべきだ、先輩とはかくあるべきだ。ひとつ違いとは言え年下のかわいがっている後輩に、頼りにしてほしかった。
    「ストロベリーレモネードだよ、どうぞ」
     出されたグラスには氷と濃い赤色がたっぷり入って、さされたストローは真っ白い。リドルは恐る恐る口をつけ、吸い込み、飲んで、知っている味だ、と思った。知っている味だ。懐かしい。酸っぱい苺とレモンで作る、夏の日の飲み物。いつだったろう、特別暑い日に母親が作ってくれたことがある。
    「君の髪の色と同じだ。キレイだね」
    「……母と同じ事を言うんですね」
     思わず一言そう漏らすと、おじさんは目元に皺を作って笑った。
    「良いお母さんだ」
     グラスを置いた。俯いて、涙を隠した。でもそんなことしなくっても、目の前の大人は見ないふりをしてくれている。
    「ユウくんの様子を見てくるね。お代わりもあるから、好きなだけ飲みなさい。おやつにババロアも作ったんだ。ユウくんが起きたら君も一緒に食べよう」
     断ろうとしたのに、もう帰りますと言おうとしたのに、おじさんはもう部屋から出ていってしまった。トントンと階段を上がる音がする。リドルはソファにもたれかかってしゃっくりを止めようと目をつむり、息を整える。それから、おじさんの言葉を反芻する。良いお母さん、良いお母さん。リドルの母親を知る者が聞いたら、きっと倒れるような表現だ。リドル自身、そうだと頷くのはむずかしい。でも、そうか、と思った。そうだ、とは思わなくても、そうか、僕の母は良い母親なのか、と思った。ストロベリーレモネードを作ってくれて、息子の髪をキレイだと褒めてくれる。少なくともその瞬間、僕の母親は「良い母親」だったのか。「良い母親」と思ってよかったのか。
     上階から話し声が微かに聞こえる。内容までは聞こえなくても、監督生が笑っているのが分かる。グリムが飛び跳ねているのが分かる。おじさんがベッド脇に座り、監督生の頭を撫でているのが想像できる。まるで幼い頃の自分に母親がしたのと同じように。
    「ババロア、イチゴかな」
    息を深く吸い込み、吐き出し、整えた。可愛がってる後輩に、泣いてるところは見られたくない。ストロベリーレモネードをもう一口飲んだら、びっくりするほどおいしかった。甘くて、酸っぱくて、冷えてる。それに自分の髪のように、とてもキレイだ。
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    ナンデ

    DOODLEルノとアマ

    ・プレイ中の人間が書いてます。設定や関係性の齟齬が出ている可能性があります。
    たくさんお食べ、おおきな良い子ルノ+アマ


     闘技場での激戦を越え、三日。アーマリアは自身が言う通りよく食べた。大鍋いっぱいに作ったスープを吸い込むように食べ、焼いたパンは端から消えていく……解放軍が備蓄していた食料は矢の如き速さでどんどん彼女の腹に収まっていった。だからクロエが「買い出しに行きましょう」と言い出した時、みんなは安堵した。解放軍の料理番と自称する彼女の手には、アーマリアの食べる量を計算にくわえた計画表があったからだ。
     ところ変わって、バールバチモ。ルノーは街の真ん中で、さてどうしたものかと立ち尽くしていた。
     クロエに連れていかれた荷物持ちのレックスやホドリック、クライブやアデルの他は皆好きなように街に消えていった。ギャメルとマンドランはセレストに髪飾りを買いに。リディエルはアレインとトラヴィスを引きずってクロエへのプレゼントを買うのだと息巻いていた。オーシュはセルヴィやヤーナに連れられて古書店の方へ、ロルフとリーザは魔術トリオの護衛だと後ろをついて行った。魔術を使うあの三人と、弓を使うロルフやリーザは日々の戦闘でもアシストに回ることが多いからか、近頃は仲が良い。先日はオーシュが鍋いっぱいに作った料理を全員で車座になり粛々と食べていた。セルヴィが言うには「一言では言い表せない味がする」らしい。美味いのか不味いのかすら、誰も口にしなかった。
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