君の知らない物語(ケツ叩き)「お疲れでした花帆先輩」
「うんお疲れ吟子ちゃん。良かった~みんな喜んでくれてたね!」
「そうですね、コメントもたくさんいただいていましたし」
花帆先輩と二人での映画談義配信を終えた夜のことだった。
慣れている花帆先輩のおかげもあって配信は好評に終わり、ホッと一息ついたところで、花帆先輩がやりきったような表情でニコニコしていた。
配信のアーカイブを見返すと、オススメの映画だったり、私たちの挙げた映画に「面白いよね!」なんてコメントがもらえていた。
先ほどまでの配信をみんなが見てくれていたのか、メッセージアプリに大量の通知。
各々好きな映画やみんなで見たい映画をコメントしてくれているらしい。
温かい気持ちになりながらもスマホの電源を落とす。
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