白銀への想い 白銀への想い
彼を一目見た時から、綺麗な人だなと思った。
白銀の髪が、陽の光を浴びてキラキラ輝いて見えて、触れたいと思った。
「⋯⋯ラ⋯⋯キラ!」
「っ! はい!」
ぼんやりとイザークを見詰めていると声を掛けられたことに直ぐに気が付けなかった。
「何をそんなにぼんやりとしている。シャキッとせんか!」
「う、うん。ごめん⋯⋯」
ザフト軍内でキラはイザークと共にランチを取っていた。
オーブ軍からの出向でザフトに居るキラだが、あまり食事を取らずに仕事ばかりしていると聞き、同じ白服のイザークが面倒を見る事になった。
「⋯⋯早く食べろ。お前、少食過ぎないか?」
キラの手にはサンドイッチが1つ。一口だけ齧られてから進んでいない食事にイザークは眉を顰める。
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