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「癆病鬼、癆病鬼!」
「阿湘?」
「やっと気付いた癆病…じゃなかった、子舒哥!あのね、哥に伝えて欲しいことがあるの!暫くこっちに来なくていいって、そう言っておいてくれない?」
久しぶりに見た美しく愛らしい顔が見上げてくる。言葉遣いは困ったものだが、やっぱり阿湘は美人で目の保養だ。
ところで哥とは?俺のことか?いや、俺が俺に伝えるとはどうもおかしい。これは…
「老温に伝えるのか?」
「そう!知らなかった家族にも会えたし、曹大哥の師叔とも会えて意外と賑やかなの、だから暫く来なくていいわ!」
「阿湘…」
「はじめはね、哥も来てくれたらいいなと思ったんだけど、そっちにいた方がいいと思うの、だって子舒哥がいたらこっちに来たところでずっとそっちのこと気にかかってソワソワするのよ?慰めるの大変じゃない?!それにこっちに来たら曹大哥に色々小言も言いそうだしね!」
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