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    kubigurui

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    新刊途中経過

    教探♀以外にもいっぱいキャラ出したい欲が出た それ以降、2人が遭逢する機会はなかった。混沌なる紛争は決まった時間に開催されるので、特に約束が無くとも会うのは難しくなかった筈なのに。お互い活動時間も似ていたので、よく一緒に過ごしていたのだ。急に会えなくなれば流石に心配してしまう。先日の協力狩りから様子がおかしかったが、何かあったのかと不安がよぎった。

    「ルキノ!そっち行ったぞ!!」
    「っ!」

     切羽詰まった叫びで意識が急浮上する。目前に迫ったボールが今まさにぶつかる寸前だったが、間一髪で受け止められた。

    「考え事とは感心しないね。相手にも失礼だよ」
    「すまない。悪い癖だ」
    「珍しく1人だしな。ノートンがいない分、俺達でカバーすればオッケーだろ!なぁ?」

     チームメイトのウィリアムとフィオナに諭され、自分の不注意を恥じる。『狂想の息』、サバイバーが3対3で行う娯楽遊戯。様々な特殊効果を持つボールを使用し、どれだけ相手を脱落させるか競うゲームだ。彼等も他の荘園の出身で時折チームを組んでいたので、気心の知れた間柄だった。今まさに思考を支配している渦中の人物の名を言われ、微かに見せた焦りをフィオナは見逃さなかった。

    「ふむ…。ルキノ、今回の対戦相手を良く見るといい」

     何を言っているのだと、大抵の人間は顔をしかめるだろう。しかし、彼女の役職は【祭司】。信心深く、常に神の声に耳を傾ける人物だ。何か意味があるはずだと、言われた通りに相手を見定める。今回の敵チームはルカ、アニー、ナワーブ。バランスが良く手ごわい相手だと思うが、彼女が何を言いたいのか理解した。

    「なるほど。感謝するよジルマン君」
    「フフフ、これで集中できるだろう?」
    「ん?なんだ?何かあったのか?」

     1人だけ状況を分かっていないウィリアムは疑問符を浮かべていたが、ルキノの顔つきが変わったのを見ると、歯を見せ眩しく笑った。

    「うっし!そんじゃ張り切ってやってやろうぜ!」
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