「いや、やめて…!!」
「うるせぇ、黙って俺に殺されてろ!」
「キャーッ!!!!」
「……」
殺人衝動
五芒星
無き心
満たされない欲
そして忌まわしき業一族
「ハァ…つまんねぇ……」ピピピッ
俺は携帯出しいつも死体処理を頼んでいる
ように電話を掛けた
「もしもし、今日も死体処理頼みたい」
「はいはーいけいくんね」
「住所は_____」
「了解、そこなら10分もしないで着くからすぐ行くねー」
「ん、じゃ」ピッ ツーツーツー…
最低限の事だけ喋って電話をすぐに切る
目の前の死体は血の海に転がっている
「今日のナイフ命中率が悪すぎ…
全部当たんなかった……」
死体の近くに落ちたナイフを拾う
当ててないのに死体の近くに落としたせいでナイフは血だらけ
当ててないことが分かってるのに汚れてるとなんか虚しいな…
そんなことを思いながら俺はナイフに付いた血を拭いて手入れをした
「けいくんお待たせー」
「ん、こいつ」
「今日もまた派手にやったね」
「…いいかさっさと集計」
「ハイハイ、ホントせっかちだねー」
ナイフの手入れをしながら集計を待つ
まぁ実際金には困ってないからいらないと言えばいらない
でもようは受け取らないとめんどくさいことはもう昔に経験済み
素直に集計させて受け取ることにしている
「それじゃ、今日はこれくらいかなー」
「ナイフの手入れ終わるまで待って…」
「いいよー」
あまりつが付いてから放置すると
落ちにくくなるしサビるから早めにやっておきたい
「そういうところマメだよね」
「ナイフ使えなくなるのは嫌だからな」
「…命中率は上がったの?」
「……練習はしてる」
「ハイハイw」
「笑うな」
「いや、一生懸命でいいなと思って…w」
「…腹立つ」
「まぁまぁw」
「…終わった」
「ハイ、じゃあこれ今日の分」
「じゃ、帰る…」
「はーい、まいどー」
死体処理はように任せ
俺はまた夜の街を歩いた
血がべっとりついたパイプ片手に…