F/ateパロ 516と3510突如として光の中から現れた男は、衝撃からその場に座り込んでしまった少年に手を差し出し、こう問いかけた。
「サーヴァント、“バーサーカー”。召喚に応じ参上した。問おう。お前が、俺の主(マスター)か?」
少年は一体何が起こっているのか頭の理解が追いつかないまま、しかし確かに差し伸べられた手を取った。
そうして、少年____鵲剛一郎は自身の運命を大きく変える邂逅を果たしたのだった。
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「俺は、お前のサーヴァントだ。」
「だから、俺はお前の命に従う。」
「存分に、俺の力を使え。」
その力を存分に使う時がまさに今なのかもしれなかった。
「ぐッ…命______!!!!」
剛一郎は痛みに耐えながらその名を叫び、そして。
右手を大きく空に掲げた。
白手袋を取った手に刻まれているのは、彼が紛れもなく聖杯戦争の参加者であることを示す令呪だ。
そして、サーヴァントである命に_____命令を下す。
「マスター鵲剛一郎が令呪を以て命ずる_____この状況を打開しろ、命。」
「了解した、主(マスター)。」