カモミールティー俺には拭いきれない過去がある。
頑張っても光が見いだせない、闇に飲み込まれるこの感覚は身体が覚えていた。
大丈夫、まだやれる。
誰の力も必要ない。
一人で生きていくと決めたから。
そう思って、自分の身に余るほど抱えすぎてしまった。考えれば考える程息が苦しくなる。いい加減考えなければいいのに。
弾丸の鉛が溶けて銃身や薬室にこびりつくみたいに、熱くてドロドロしたものが心臓に引っかかって、胸が苦しい。
授業中や任務中も無駄にイライラしてまともではいれない。俺のポンコツな脳みそはミスが続くことに苛立ち、銃をむやみやたらと乱射したことによってとうとうジャムってしまい動きを止めた。
1度短くため息をこぼす。
このままでは駄目だと思い、プロテインを一気に飲み下し、フリーズした自分自身を手入れすることなく訓練場を出た。
5226