<small>会場の照明がゆっくりと暗くなり、アナウンスが始まる。</small>
<i>―7月7日は七夕の日です―</i>
ドーム状のスクリーンには話に沿った紙芝居のようなイラストが映し出されます
<i>「―たなばたとは、機織りが上手な働き者の織姫に、
働いてばかりいる織姫を心配した天の神様が、
同じく働き者の彦星を結婚相手として選びました。
二人はとても仲のいい夫婦になりましたが、遊んでばかりで働かなくなってしまいました。
怒った天の神様は二人を天の川の両側へ引き離してしまいます。
しかし二人は仕事をせず悲しみに暮れるだけです。
困った天の神様は1年に1度だけ天の川を渡って会うことを許しました。
それが7月7日、たなばたの日です」―</i>
<small>物語がおわるとスクリーンは陽が沈み始めた薄明るい夜空の映像に切り替わります。</small>
<i>「―陽が沈んでくると今の季節、東の空の低い位置に、明るい星が3つ 見えてきます。
線で結ぶと二等辺三角形のように見えるこの星たちは『夏の大三角』と呼ばれています。
一番明るい『ベガ』はこと座という星座の星。
もう一つの星『アルタイル』はワシ座の中。
最期の星が『デネブ』ははくちょう座のおしりの部分です。
このの3つは一等星と呼ばれる明るい星で、ほかの少し暗く見える星たちは二等星・三等星と呼ばれます―」</i>
<small>さらに夜空が深くなりました</small>
<i>「―空をもっと暗くしていくとこの大三角の真ん中にかかるようにたくさんの星々の群れ『天の川』が見えてきます
この天の川を挟んでいるベガが織姫様、アルタイルが彦星さまですね。
7月7日だと低い位置に見えますが、旧暦の七夕、今年は8月29日の頃になると空の高いところに見えます
半月になる前の船のような形をしているお月様も見えるかもしれません。
ぜひ旧暦の七夕、8月29日も空を見てみてください―」</i>
<i>~この後夏の星座の話が続きました~</i>
<i>「―本日はきたまプラネタリウムへご来場ありがとうございました。
またのご来場をおまちしております―」</i>
<small>すぅ と会場が明るくなり、少し眩しく感じるかもしれません</small>