序盤も序盤のちょっとした日「お前スゲェな……可愛くてパワフルなんて最強じゃねぇか!」
「ワンッ!」
新人としてこの意味わかんねぇ星に来たが、随分と頼りになる相棒に気に入られたおかげで結構上手くやれてると思う。あと変な動く植物ことピクミン!頼もしいし便利だけど変な進化してやがるぜ。
「さてと、今日出来ることはやったしちと早いけど帰るか。ありゃ時間取られそうだしな……」
橋かけて向こうの原生生物を倒すとなると時間がたりなさそうだしな。いくらピクミン共の補充が簡単だとはいえ、意味のねぇ消耗は避けたい。それに焦って変なミスしても困る。早くやっといた方が良いこともあるとはいえ、それと同じく明日に回したっていいこともあるもんだ。
ビーグル号にオッチンと乗り込み、一息つきながらレスキューキャンプに戻る。
そうして隊員と……なんでかいるバカみてぇな理由で遭難してる奴らに迎えられる。オタカラ鑑定家はまだ分かるけど花屋はなんでこんな危ねぇ星に来てんだよ!アホか!
ずっと個人で運送業をしてたから慣れねぇ報告を済ませて、飯を食いながらの簡単なミィーティングに参加する。つっても大したことはしねぇ、体調とか心の調子を聞かれたりソウビに関するフィードバックとかだな。
「しかしファリニシュは凄いな、あ、あんな大きな原生生物に立ち向かえるとは……」
「(隊長は犬以外苦手らしいからなぁ……。)ま、恐怖感は無いわけじゃないッスけどね。ビビってたってしかた、ないだけッス」
「それにしても、やっぱりあの身のこなしは凄いですよ!」
「うむ、我のソウビが無かったとしても良い働きぶりであるな!」
「私からすりゃ、小賢しい宇宙海賊よりはよっぽど単純でやりやすくて助かるッスね。ちょっと観察してりゃ見切れる程度ッスから」
いやまぁ随分と変な生態してるようなやつもいるし、〈観察〉で消耗がないわけではないけども。宇宙海賊の奴らは単純な利益を求める奴らだけじゃねぇってのがめんどくせぇ。金でなんとかなるなら楽だけどな。
「ファリニシュが頼もしくて助かる。その調子でこれからも頼むぞ!」
「ウス!」
「(そこはアイ・コピーじゃないんですね……)」
しっかし運転してるわけじゃねぇのに酒を飲むタイミングが無いのは結構辛いな……。どっか落ち着いたタイミングで隊長に聞いてみっか。