もう一度やり直そう「私はあなたを生み出したことを間違いだと思っている」
「それなら一緒にやり直したらいい。わたしと、あなたで」

やり直しなんてできない。あなたはもう大きくなってしまったから、やり直しなんてできない。顔と心だけが彼に近づいていくけれど、翼が生えないのでは意味はない。あなたの命は一つなのだから、やり直しなんてできない。
だから、あなたを捨てた。過去の私をあなたに重ねて、一緒に捨てた。もう戻ってこないでちょうだい。


シラツユはわたしの飲み物に毒を入れた。一口目で気付いていた。けれど、飲んだ。彼女がそうしたがるのなら、わたしは受け入れる。わたしはシラツユの子だ。彼女がわたしに死を望むのならそうしよう。生き残ってしまったのなら、その時はその時だ。