環「ここ平方完成して、ほんで……えー……」
遥「あれれ環くゥん? 数Iわかんないのかにゃあ〜」
環「うっわなんや急に! つかわかんねーじゃなくて考えとっただけやし勘違いすんな」
遥「ふ〜んお前も勉強とかすんのな」
環「いやするわ舐めんな」
遥「へー、まぁオレは勉強しなくても点取れるけど」
環「うっぜはよ帰れ💢💢」
遥「教えてあげよっか〜? 前回もオレのが順位高かったもんねぇ? ん?」
環「いやンなのいらねーしそもそもお前教えるのバカ下手やろうが。もういいけん邪魔すんな、しっし」
遥「あっそ、いーよどうせ今回もオレが勝つし。あっ彼方センパーイ♡」
環「はっ、先輩 おま、ちょ待て 抜け駆けずりィぞ」
──────────
遥/環「セーンパイ/先輩」
彼「ん? あぁ、二人とも! お疲れさま、どうかした?」
環「先輩、今日部活無いっすよね?」
彼「うん、無いよ。何か用事?」
遥「オレも今日シフト入れてないから放課後暇なんだよねー、こいつは毎日暇だし」
環「暇じゃねーし俺もバイトしとるわバカ」
遥「それでお誘いなんだけど、三人でゲーセン行かない?」
彼「おぉ……ゲーセン……」
環「先輩あんまこういう寄り道とかせんやろ? 俺らで先輩のお堅い頭解してやろーって話してたんすよ」
彼「お堅いって……いや、そもそもそんなにゲーム得意じゃないから寄ろうって思わないだけで……」
遥「そお? まぁなんでもいいけどさ。そんで、どう? 行く?」
環「俺ら先輩誘おうと思ってシフト入れてないんすよねー、このあと暇になったらせっかく休んだのに予定無くなっちまうなー?」
彼「……それ、半ば強引に連れてこうとしてるじゃん?」
遥「んなことないって~、だって決定権はセンパイにあるし。ねえ?」
環「おうとも」
彼「まったく……まぁ断る理由もないしいいけどさ」
環「うしっ」
遥「やりー♪」
彼「でも俺、ほんとにゲーム下手だしゲーセンとかほとんど行ったことないんだけど……」
遥「わー箱入りお坊ちゃん。まぁ物は試しでしょ、きっと楽しめるよ」
環「おう! 先輩、俺がいっぱいクレーンゲームで景品取ったりますよ!」
彼「……ふふっ、もぉ、わかったよ。楽しみにしてるっ」
──────────
遥「お、姐さんBeRealきたよ」
弁「あらほんと、いいタイミングね」
彼「びー……?」
環「りある……?」
弁「なに、二人とも知らないの?」
遥「遅れてんな~二人ともぉ、あ、センパイ一緒撮ろー」
弁「ちょっとバカアタシが先よ良いわよね」
遥「ウーーース」
弁「フンッ。彼方♡ 写真撮りましょ♡」
彼「エッ、い、いいけど……」
弁「いくわよー、はい……よし、ありがと。やっぱり彼方って加工無しでも最高に盛れてる♡ これ投稿してもいい?」
彼「う、うん。それで……びー、りある? だっけ? インスタとはまた違うの?」
遥「そ! 一日一回ランダムなタイミングで通知がきて、そん時に投稿したら他の人の投稿も見れるよーってやつ。はいセンパイ、チーズ」
彼「えっ、うぇっ」
遥「あはw センパイ半目じゃんカワイーw 」
彼「いやちょっ、今のは君が悪いだろ」
遥「いいでしょ~どうせ仲良い人だけしか見れないし、ね?」
彼「いや、まぁ、いい、けどぉ……」
環「……俺絶対そんなんやってられんわ……それこそほんとにネットに縛られっぱなしで疲れそうやし」
遥「二人はそもそもネット疎いし、インスタすらそんなにやってないもんねー。まぁ無理にする必要ないよ」
彼「うん……俺はまだいいや……」
環「俺もー」
──────────
弁「持ってきたわね例のブツは」
環「ウス!」
遥「こちらに全て入っております……」(スマホを差し出す)
弁「どうも……やだ~~~~~~~~♡♡ カワイイ~~~~~~~~♡♡♡」
環「今日も絶好調やな」
遥「学校での彼方センパイの写真持ってくるだけでお小遣いもらえるとかまじで神バイトだわ~♡」
弁「ご飯食べる彼方♡ 体操服の彼方♡ 部活してる彼方~♡ もうぜーんぶカワイイ♡♡ 好き〜〜〜♡♡♡ ホント学校に入れないのが悔やまれるわぁ授業中に変装でもして突撃しちゃおうかしら……」
遥「姐さんそれ通報モンだから絶対やめてね?」
環「この人ならやりかねねーんだよなぁ……」
弁「アンタたち今回もよくやってくれたわね、はいこれ報酬よ山分けしなさい」
遥「うっは~~~~ 姐さん太っ腹~♡ サイコ~♡」
環「アザーース」
彼「三人とも俺の写真でお金のやり取りするのやめてくれないかなぁ」