二度目のメイドの日「メイドの日ですね萌先生」
「えっ!?そ、そうだね目金君」
「去年は萌先生がメイド服を着用し、丸一日掛けてイメプレをさせられたわけですが」
「うっ。だってあれは目金君が可愛くって……あ、ゴメンゴメン!あの時は悪かったからそんな冷たい目を向けないでおくれよ」
「そして、あれから一年が経ち、今日はのんびりと二人で週末を過ごしているわけですが……」
(ドンッ)
「え???」
「フレンチ、ミニスカ、チャイナ。さて萌先生、今年はどのメイド服を着用してくれますか?」
「いや待って待って待って、頭の処理が追いつかない。一つずつ聞くけどいいかな?」
「構いませんよ」
「えーっとじゃあ、まず目金君が持ってきたこの大きな荷物はメイド服だったんだね」
「ええ。去年買った服の多くは汚れてしまったから捨てたと聞いていたので。持参するのが確実かと」
「本気だねー……」
「靴やニーハイ、ストッキングもありますよ」
「本気だね!?」
「ふふん、妥協する訳にはいかないですからね」
「流石だね目金君。君のそういうところ本当に好きだけど今回限りは妥協して欲しかったな。次に聞きたいんだけど……目金君が用意したメイド服、露出多く無い?」
「萌先生に似合うかと」
「キョトンとした顔してるけど僕男だからね!?布面積は多い方が助かるんだけどなあ!?」
「そう言いますけど、萌先生の気質や雰囲気を考慮するとこの手のデザインの方が映えると思いますが。前回はワンチャン僕に着てもらえるんじゃ無いかという欲が透けてみてるラインナップでしたからね」
「あ、バレてた?」
「当然です。ですので今回は萌先生にしか着こなせないであろうデザインを中心に集めました!」
「わー、誇らしげな顔。可愛いね。それで、最後の質問だけど」
「何ですか?」
「わざわざメイド服を用意するだなんて……もしかして目金君、この間のプレイハマっちゃった?」
「は???」
「あっ、嘘ですごめんなさい。って、えっ?違うの?!」
「違いますよ!僕は!萌先生に最も似合う!メイド服を着て欲しかっただけです!」
「あー、なんだ。目金君のオタク魂に火がついただけかー……」
「そういう事です。さあ萌先生、お好きなメイド服を選んでください!」
「うーん。まあ、別に着るのは構わないけどさあ。目金君は僕に何かしてくれるのかい?」
「え?」
「だって目金君、その気がない人に頼み込んでメイド服を着てもらう訳だろう?お駄賃というか、ご褒美があった方が嬉しいんだけどなー。ねえ?」
「うっ……。……明日朝早いので、早めに終わらせてくれるなら、構わないですよ」
「おや?ご飯やおやつじゃなくってソウイウ事?目金君って自分とエッチすることが僕へのご褒美になると思っているのかい?」
「んなっ!?先にそういう雰囲気を出したのはそっちでしょう!?」
「冗談だよ。……目金君、いいよね?」
「……結局こうなるんですか」
「アハハ。目金君だってわかってたくせに」
「あーはいはい。写真さえ撮らせてくれたらもうなんだって構いませんよ」
「やったーって、え?写真撮るのかい?」
「当たり前ですよ!コスプレはカメコがセットでしょう!?」
「そう言われると反論できないな……分かったよ。好きなだけ写真撮って良いからね」
「やったー!」
「あー可愛い。やってること最悪なのに。……ふふ。まあ、楽しそうだしいっか」