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    kota

    2022年11月に終了したTwitter(syoyuitameac)のログ。
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    kota

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    メタカビ
    夢の中で🍑の幻に誘惑される🦇の話。

    ##メタカビ
    ##メタカビSS

    逢瀬「メタナイト、きたよー!」
    その呼び声とともに身体に重みを感じ、メタナイトは閉じていた目を開けた。
    仰向けになっている自分の上に覆い被さるようにしてカービィがこちらを見下ろしている。
    愛らしい姿、柔らかい肌の感触、体温。
    何から何までカービィそのものだが、唯一違うのは瞳だ。
    目の前にあるのは星空のような穏やかな青色ではなく、妖艶でどこか炎がゆらめく時のような輝きをもつ紫色。
    それが目の前にいるのは本物のカービィではないということを示していた。

    思い当たる理由はいくつかある。
    カービィたちが暮らすポップスターから何光年も離れた星に、現在メタナイトは滞在しているのだ。
    銀河をかける剣士として、魔獣を倒すために。
    もう何日もカービィに会っていない。その寂しさから生まれた隙にある魔獣がつけ込んできた。
    その魔獣は夢の中で標的に甘美な幻を見せ、誘惑する。
    ある時は絶世の美女。ある時は宝の山。あらゆるものが目の前に現れた。
    だがメタナイトは見向きもしない。魔獣はなんとか気を引こうと毎晩試行錯誤を繰り返した。
    そしてついに正解を見つけてしまったらしい。
    今の姿はまさにメタナイトが心の底から会うことを望んでいる、カービィそのものだった。
    「……よく分かったな」
    「本当大変だったんだよ。ここに来るまで…」
    目の前のカービィはそう言うと肩をすくめた。
    声から仕草まで本人そのものだ。良くできていると感心さえしてしまう。
    「それはご苦労だったな」
    「ね、遊ぼうよ!メタナイト」
    カービィはそう言うと、頬をメタナイトの身体に押しつけるようにして、もたれ掛かりながら、潤んだ目でこちらを見つめてきた。
    本当にこちらの嗜好をよく理解している。
    メタナイトはごくりと喉を鳴らした。
    「どうしたものか……帰ってから本物の君に浮気だとひどく叱られそうだが」
    「何言ってるの?ぼくはぼくだよ。それに、ここは夢の中なんだから。大好きな人の夢なんて皆見るでしょ?」
    カービィの瞳に宿った紫色の炎のような光。それはゆらゆら揺れながら、いつの間にかメタナイトの瞳を照らしていた。
    「……それもそうか」
    「決まりだね。今夜はいっぱい楽しもうね!」
    「ああ……」
    そう言うと二人は唇を重ねた。
    自分はもしかしたら永遠に、この甘美な夢から目覚めることはないのかもしれない。
    そう思いながらもメタナイトは今ここで自分に甘えてくるカービィの温もりに沈んでいった。


    end.
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