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    uMUST_raimu

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    uMUST_raimu

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    「Librarian」概要
    プラネタリアン・パロディ

    「Librarian」その男はかつて図書館だったであろう建物の奥にいた。
    長い戦争は残酷な手段をもって人々を絶望させた。ーー文明の破壊。
    図書館は一つ残らず火の海となった。
    それでも戦争は終わらず、今なお戦いは続き、民衆は目的も知らず武器を手に戦地へと投げ出されている。
    ジルは一騎当千と言われる兵士だ。
    最前線に常に配備され、戦場を縦横無尽に駆け回る。だが一人の力では戦争は終わらない。
    今日のジルは斥候として次の移動先の状況を確認に来ていた。
    雨に打たれながらの散策。その目の前で地面が崩れ落ちポカリと穴が開いた。強くなる雨脚に視界がけぶり、しばし時間を潰そうと入り込む。
    カツリ
    踏み出した脚が乾いた音を立てた。
    フワリと舞い上がる埃はこの場所には随分長いこと人が立ち入っていない事を証明している。
    振り返れば止みそうにない雨雲。ほんの少しの好奇心がにわかに湧き上がりジルの足を奥へと進める。
    コッコッコッ…
    奥へ奥へ…
    進むほどこの建物がなんであったかが察せられて来る。
    規則正しく並んでいただろう重厚感のある棚。広い空間。そして燃え残ったのだろう焦げた本…
    図書館か。
    煤けた背表紙に指を滑らせた瞬間「ご要件は」聞こえた声にハッとして声の主に銃口を向けた。
    自分が気配を察せられないとは…
    油断していたつもりは無いが不測の事態に緊張が走る、が
    「ご要件は」繰り返された言葉と現れたその姿を認めて、ジルは銃口を降ろした。
    「オートマタか」
    かつて戦争が始まる前には彼等は至るところにいた。生活の支援として人々の友人として。だが今は彼等は素材として分解され無骨な武器へと姿を変えている。
    スルリ、音もなく移動するそれは懐かしいかつて見慣れたそれで。
    「初めていらした方ですね」
    穏やかな微笑みをたたえた上品な成人男性型のオートマタがほのほの微笑んで小首を傾げる。
    こちらの返答をいつまでも待ちそうな様子にふぅとため息を吐いて「そうだ」と答え、頭の中ではどうやってこれを運び出すのかの算段に移っている。オートマタは貴重な資源だ。これ一つで幾つの武器が作れるかしれない。これほどの美品なら情報も売れるだろう。
    だが、ふとした懸念が頭を過る。
    かつて一時同じ戦火をかいくぐった年嵩の男が言った言葉。
    「オートマタには関わるな。アレは悲しい存在だ」
    なにを馬鹿な
    ジルはふいと頭を振ってその言葉を頭から追い出した。

    ***

    図書館司書だと言うその男は図書館に収容されていた蔵書全てを記憶していると言った。新しい本が入ってこなくて寂しいとも。
    なんてことだ。このオートマタのメモリは失われた文明の宝庫。まさに国の宝。とんでもないお宝との遭遇に目を見開く。
    「本はいつ来るのでしょう」
    「もう来ない」
    ショックを受けたらしく目をパチクリさせる、その挙動の人間っぽさに笑いが漏れる。オートマタの総重量はいかなジルとはいえ持って歩くには不都合だ。出来れば自分で歩いてついてきて欲しい。
    「外に行けばある」
    「本当ですか」
    嘘だ。本なんて貴重品は国の大金庫に厳重に保管されている。

    ***

    「ああ、困りました」
    リゼルが困ったように言う。
    「どうした」
    「体内バッテリーの寿命で、そろそろ交換していただかないと機能が停止してしまうのです」
    先を歩いていたジルが歩みを止めゆっくり振り返る。
    「お前…死ぬのか」
    「死にません。機能停止するだけです」
    こてり首を傾げたリゼルが言う
    替えの部品なんかあるはずもないので「他にオートマタはいないのか」
    「もう何年も見ていません」と探し回るんだけど、途中で敵兵に見つかってドンパチしてリゼルを庇いつつの戦闘でジル苦戦、あわやを庇ってリゼル大損壊。「お前が俺を庇うな」激怒。
    リゼル機能停止直前見つかる他オートマタ
    しかし、バッテリーは持ち去られている。
    「本が読みたいです。ジル」
    「こんな時もそれなんだな」
    「本が読めないならせめてジル、笑って」
    だって俺達友達でしょう

    ***

    🐙凍える夜に一刀さんを抱きしめて心臓部のモーターを過剰に動かしてその体を温めてあげる司書さんとか。そのせいでバッテリーがごっそり減ったとか。
    🍊雑談しながら歩く途中で「外に出てみたかった」と語る司書さんとか「こうやって一緒に歩いているから俺たちもう友人ですね」言ったら「違う」「違うんですか」「今は同じ目的のために動いている臨時のパーティーだ」「それって友人と言わないんですか?」「違う」ってやり取りの後にラストの
    「俺たち友達でしょ」が来るんだーとか。
    「違いましたね。パーティーメンバーでした」
    「いや、友人だ」
    「じゃあ一緒に旅をしましょう」
    「お前みたいな本の虫お断りだ」
    「君と一緒なら極力我慢します」
    「我慢するしか言わないんだな」
    とかー
    🐙ラスト、バッテリーがなくてだんだんと機能が失われて、光学センサが機能しなくなった司書さんを抱えて「本があった」と嘘を吐いて焼けて数ページしか残っていないページを捲りながら穏やかな男が無愛想な男を連れて休暇を楽しむお話をでっち上げて語る一刀さんとかいたらいいなぁ。
    そこから、「俺も君のパーティメンバーでしたか?」って来夢さんのその会話が始まるやつ…。
    🍊そこで語られたのが穏やか貴族なんだ!
    🐙そう!穏やか貴族は一刀さんが司書さんのために作って語ったお話なんです。
    ラストのこのシーン、実は一刀さんを司書さんが温めるシーンの対になっていて司書さんが抱き抱えられながら「君は、俺のためにこんなにどきどき心臓を鳴らさなくても良いんですよ」って微笑んだりして欲しいんです。

    🍊ジルは機能停止したリゼルさんをなんとか運び出そうとするんですが敵に見つかりリゼルさんを背負ったままだった事で重傷を負います。
    ここで自分が倒れたら、敵に彼を見つかったら、身体はバラされメモリは復旧不可能なほど破壊されるだろう。
    護らなくては
    護らなくてはならない
    流れ落ちる血とともに命もまた流れていく…
    自身の血に塗れた手を伸ばす…

    さあ、選ぶのです。青い本か赤い本…結末の選択は貴方の手に…
    🟦青い本→to be continueエンド
    🟥赤い本→メリバエンド


    🟥赤
    血まみれの腕で彼の身体を抱き寄せる。
    誰にもこの存在に触れさせはしない
    ポケットから取り出したのはC4爆弾。これを使えば彼も自分も、そして周囲一帯すべてが吹き飛ぶだろう。
    「旅に行くぞ」
    こんなどこまでも荒廃した世界じゃなく、彼の望んだ美しい世界へ
    約束の証に額に口づければ、彼がうっすら微笑んだ気がした。
    「お前はまた本の虫なんだろうな」
    出来たら彼に語ったあの世界が良い。気に食わないけど愉快な仲間、穏やかな世界、そして微笑む彼
    「また見つける」
    かちり
    爆弾のスイッチを入れた。

    ***

    🍊爆発の閃光の中この図書館で居眠りをしてるジルを貴族様が起こすシーンが来るんでしょ?知ってる。見たもん。
    それでね、大きな歯車の時計があって機械音が聞こえるの。それは貴族様に抱かれて眠った時に聞こえた音と一緒でーーだから貴族様はただの司書で自動人形じゃないんだね

    ***

    🟦青
    血まみれの腕で彼の身体を抱き寄せる。
    誰にもこの存在に触れさせはしない ポケットから取り出したのはC4爆弾。これを使えば彼も自分も、そして周囲一帯すべてが吹き飛ぶだろう。
    「旅に行くぞ」
    こんなどこまでも荒廃した世界じゃなく、彼の望んだ美しい世界へ 約束の証に額に口づければ、彼がうっすら微笑んだ気がした。
    その時、バラバラと響くヘリの音に周囲を囲む男たちのざわめきがこだまする。
    この慌てぶりは敵ではないのだろう。だからと言って自分の見方とは限らないが。
    しっかり彼を抱き込んで様子を窺えばヘリから白い戦闘服の男たちが次々に降り立ち敵を駆逐していく。
    最後にようやく着陸したヘリからスッと降り立ったのは腕に抱えた彼とよく似た男で…
    「誰だ」
    問いかけに、彼とよく似た仕草で小首を傾げるその男
    「リゼル、と呼んでください」

    to be continue…
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