happy happy snowly day目が覚めて窓の外を見た瞬間わかった。
最高だ!
毛布の隙間から寒さが忍び込み首筋が冷たい。ストーブの焚かれたこの部屋でこれだから、とびきりの冷え具合だ。風に煽られた重そうな雪は窓に張り付いたそばからガラス越しの熱に溶かされて呆気なく消えていった。暖かなベッドから飛び出すと寒気に足首をくすぐられる。それに誘われてギャレス・ウィーズリーはクシャミをひとつして、大変に満足した。
なんて素敵な天気!
上機嫌で着替えて大広間に向かう。朝食を摂りながら教員たちの席を眺めていると、マチルダ・ウィーズリーと目があった。今日は目をつけられたくない。いや、いつだって嫌だけど。にっこりと笑って手を振ると、彼女は牽制するような目線を寄越してからおはようというように頷いた。探していた顔は見当たらない。
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