記録■■■■ 02■ ■■■ 天候：晴れ

学園の建設場所にキメラを確認。
人型のため対話を試みる。

我々とは違う言語で話す様だ、言語の解読を試みる。

■■■■ 02■ ■■■ 天候：曇り

敵対の意思は見られないが、一定距離近づくと唸り声をあげる、警戒されているようだ。
距離を置きながら観察を続けることにする。

■■■■ 04■ ■■■ 天候：雨

2ヶ月ほどキメラとの交流が出来なかった。
その間他の者たちが交流を試みようとしていたが、言語の解読は進まない。

建設の準備が終わるまでになんとか出来ないだろうか。

■■■■ 04■ ■■■ 天候：雨

驚いた。
こちらが何とか言語の解読をしようと話しかけ続けていたら、キメラの方が先にこちらの言語を理解し、話せるようになるとは。

キメラの名はラゥイーと言うようだ。

■■■■ 04■ ■■■ 天候：曇り

ラゥイーと呼んだら首を横に振られた。
どうやら発音がまだしっかりしていないせいで名前を聞き間違えているらしい。
ラゥイー、ラゥイー…ダメだ、さっぱり分からない。

■■■■ 04■ ■■■ 天候：曇りのち雨

学習スピードが凄まじい。
昨日まで発音がだいぶ怪しく、聞き取りも困難だったが、今日は全てはっきり理解出来た。
名前はラゥイーではなくラズリーだそうだ。

■■■■ 05■ ■■■ 天候：晴れ

あれはだめだあれはだめだあれはだめだ
たたきつぶされたたたきつぶされた

わたしたちなんてあれにとって、ありのようなものだ



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「ーーれ、敵対する意思はなく、攻撃するつもりもない」

『隱ｰ縺 霑台ｻ倥￥縺ｪ』

「爪を収めてくれ、頼む」

『霑台ｻ倥￥縺ｪ縺ｨ險縺｣縺ｦ縺ｋ』

「すまない、私が迂闊だった」

『縺雁燕縲∽ｺｺ髢薙°』

「ここから立ち去るからどうか許してくれ」

「縺翫＞縲√←縺薙↓陦後￥繧薙□縲∬ｩｱ繧定◇縺※繧九縺」

—草地を歩く音が続く

「まさかこんなところにキメラがいるなんて」
「どう報告をしよう」
「学園の建設予定場所の変更を打診するか…？いや、キメラ一体のせいで予定を狂わせるわけにはいかない…」

「どうにか意思の疎通を取ってアレに移動してもらうか、どうにかしなければ」

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ー笑い声
ー何かが叩きつけられる音
ー悲鳴
ー地面に落ちる音
ー悲鳴
ー複数の走り去る音

「…そう言えば人間は脆かったなぁ」

「さて、どうしよう」

「せっかく仲良くなったのに、あーあ…」

「んぁ？あーあ、機械も落としてってるじゃんかぁ」

ー拾い上げられる音

「あ、あー…聞いてるかわかんないけどぉ」

「ごめんねぇ？人間がこんなに脆いこと、すっかり忘れてたんだよぉ」

「叩き潰す気なんてさぁ、なかったんだよぉ」

「俺さぁ、人間なんて飼ったことないからさぁ、人間が脆いなんて覚えてなかったんだってぇ」

「ごめんねぇ？」

「今度から気をつけるからさぁ」

「また、オトモダチになってくれるよねぇ？」

「ここで待ってるよぉ、なにか建てるんでしょぉ？」

「手伝ってあげるからさ、ね、また来てくれるよね？」

「今度はちゃんと頑張って加減するからさ、また遊んで？」

「あ、それとも俺が遊びに行こうか、君たちの所に」




「…なんてねぇ」

「ほんとうに、ころすつもりなんて、なかったんだよ」

「おれ、いっしょにあそびたかっただけだよ」

ー十数秒の沈黙


「ごめんね」