cyberpunk2077風〜……ルマァ……「久しぶり『マーヴェリック』」
グリッチに犯された視界から見えるその顔は、確かに、見覚えのある。だが記憶の中のあの子より大きくて、父親に似た口髭に、この街じゃ時代遅れなアロハシャツ。
「油断しすぎじゃない?アンタ、伝説の傭兵でしょ?……でも、昔からそうだったよね、俺に対してはさ」
「ッ、君は、」
久しぶりに聞く声はすっかり声変わりしていてこんな状況ながらこの子が無事成長したことに安堵する。密やかに追っていた君の消息がある時から一切掴めなくなった。それからずっと、君を探し続けてた。
「ブラッドリー、どうして」
「あぁそうだった。『ブラッドリー』はもう死んだよ。裏BDでイカれた男に刺されて呆気なく死んだんだ、ほら。」
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