はじめての、ふわふわ。朝だ、と言っても恐らくもう昼に近いと思うのだが。
今日はRADも休みだしゆっくり出来そうだと思って、アラームも切ってあった。
体を起こし、腕を上げて大きく伸びをした途端、腰に重みを感じる。
「…もう、おきるの…?」
振り返ると、目の開ききっていないシメオンが、俺の腰にしがみついていた。
「…おはよう。珍しいね、まだ眠いの?」
「んー…もーちょっ…とぉ…」
シメオンが、ギュッと抱きしめ頭を擦りつけてくる。
「…もー…しょーがないでちゅねー」
俺は、シメオンに向き直り、あぐらをかいてシメオンの体を引き込んだ。
シメオンは俺の膝の上ですやすや眠っている。
「かわいいなぁ、ほんと…」
俺の腰に腕を回して眠るシメオンの頭を撫でる。
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